広告枠
    FinancialLabTOP > お金の一般常識を知る > 貯蓄 > 預貯金も投資の一つ!2017年からの貯蓄と投資の考え方
2018年2月6日

預貯金も投資の一つ!2017年からの貯蓄と投資の考え方

預貯金も投資の一つ!2017年からの貯蓄と投資の考え方_001
The following two tabs change content below.
大石武@個人投資家・ファイナンシャルラボ代表

大石武@個人投資家・ファイナンシャルラボ代表

普段は個人投資家として活動しつつ、「日本人の金融リテラシーを向上させる」ことを使命として投資教育メディア『ファイナンシャルラボ』を運営しております。山口県下関市出身。

世間で投資への関心が高まってきているとはいえ、国内で貯蓄の手段の筆頭にあるのは未だ預貯金です。

言うまでもありませんが、預貯金とは、銀行やゆうちょ銀行の口座にお金を貯める、勤めている会社で財形貯蓄をする、などの行為です。

誰にでも手軽に行うことができ、元本が保証されていることから、お金を増やしたいと考えた時に真っ先に頭に浮かびます。

しかし、本当に、預貯金だけで貯蓄していていいのでしょうか? 

本記事では、貯蓄と投資の考え方についてついて解説していきます。

日本国民の貯蓄の約8割は預貯金と保険

実際のところ、各世帯はどのような手段で貯蓄をしているのでしょうか。

総務省統計局の調べによると、2016年の2人以上で構成される1世帯当たり貯蓄現在高は1,820万円であり、その内訳は次表の通りです。

表1、1世帯(2人以上)あたりの貯蓄の内訳

貯金の種類 概要 金額
定期性貯金 銀行や郵貯銀行への定期預貯金 727万円(貯蓄現在高の39.9%)
通貨性預貯金 普通の預貯金 412万円(貯蓄現在高の22.6%)
生命保険など 生命保険、医療・介護保険、個人型年金保険、地震保険など 378万円(貯蓄現在高の20.8%)
有価証券 株式や投資信託、債券など 265万円(貯蓄現在高の14.6%)
金融機関外 不動産投資など 38万円(貯蓄現在高の2.1%)

つまり、日本国民の貯蓄の内、預貯金と保険が約8割を占め、投資に回されているお金は2割に満たないことがわかります。

これを1年の貯蓄額に換算して考えてみましょう。

ある世帯が1年間に貯蓄する額を100万円だと仮定すると、その内訳はこのようになります。

  • 定期預貯金 39万9,000円
  • 普通預貯金 22万6,000円
  • 生命保険など 20万8,000円
  • 有価証券 14万6,000円
  • 金融機関外 2万1,000円

年に100万円の貯蓄のうち、投資に回す額は有価証券と金融機関外を合わせた16万7,000円です。

1ヶ月当たりでは約1万4,000円となります。

これは、かなり少ない額と言っていいのではないでしょうか。

預貯金も投資の一種

自宅の金庫や貯金箱に貯めるのではなく、金融機関にお金を預けていれば、預貯金や財形貯蓄にも金利がつきます。

金利の分だけお金が増えるという意味では、預貯金も財形貯蓄も投資のひとつとして捉ることができます。

しかし、いま現在の銀行金利が平均約0.01%とかなり低く抑えられているため収益性が低いことや、政府がインフレ政策を進めている以上、元本保証とはいえお金の価値自体は下がっていくことをしっかりと認識しておく必要があります。

預貯金と保険はインフレに弱い

インフレとは物価が上昇することです。

資産の中で預貯金と保険はインフレに弱い資産になります。

政府がインフレ政策を進めている中で、いまだ預貯金と保険が資産の8割を占めている状態では、今後資産価値はどんどん下がっていくばかりです。

極端な例を挙げて考えてみましょう。 物価が将来は2倍に上がったと仮定すると、いま700円の定食を食べるのに1,400円を払うことになります。

現在は月に1万4,000円でおさえられていたランチ代が倍の2万8,000円必要になるのです。

つまり、銀行口座に1,000万円貯めてあったとしても、現実には500万円の価値しかないということになります。

また、貯蓄の手段として預貯金に次いで人気の高い保険についても見てみましょう。

保険のうち、インフレの強く影響を受けるのが終身保険です。

20~30年という長いスパンで掛け金を払う代わりに貯蓄性が高いと言われている終身保険ですが、インフレになると、受け取ることができる保険金や解約返戻金の価値が下がります。

再び極端な例を挙げますが、1,000万円の死亡保障を組んでいても、20年後に物価が2倍に上がっていれば、500万円の価値しかなくなってしまうということなのです。

また、20年間保険料を200万円支払い続けると、保険料が300万円になって返ってくると言った積立型の保険も人気ですが、20年後の物価が2倍になったと過程すると、返ってくる保険料は300万円であっても、実際は150万円程度の価値しかなく損をしてしまうことになるのです。

つまりこの保険を使って物価が2倍にあがった将来に100万円の利益があるように資産運用をするとすれば、20年間保険料を200万円支払い続けて少なくとも600万円が返ってくる保険商品でなければ、100万円を保証することができないということです。

投資も預貯金も構図は同じ

国内では「投資」という言葉にギャンブルのようなイメージがつきまとい、未だに誤解されています。

投資の本来の意味は「利益を得る目的で、資金を証券・事業などに投下すること」(※大辞林より)です。

例えば株式なら、自身の判断で対象とする企業を選び、応援する意味も込めて資金を投じることです。

企業は株主から集めた資金を使って事業活動を行い、その結果、収益が上がれば、株主にリターンとして配当が入ります。

ただし、配当額は変動します。つまり、資金を預けるか投じるか、そしてお金が増える割合とリターンの方法は異なるものの「○○円が○○円に増えた」という構図は、投資も預貯金も同じなのです。

貯蓄の手段を預貯金にだけ頼っていては、政府がインフレ政策を取り続ける限り、将来的には見かけ上の金額は変わらなくてもお金の価値としては目減りしてしまうことが予想されます。

大切な資産ですから、投資する先をインフレにより強い場所へと変えるような対策を行っていくことが今後の資産形成においては大切です。