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2018年3月17日

外貨預金とは?その仕組みと各国の預金金利の差と知っておくべきメリット・デメリット

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大石武@個人投資家・ファイナンシャルラボ代表

大石武@個人投資家・ファイナンシャルラボ代表

普段は個人投資家として活動しつつ、「日本人の金融リテラシーを向上させる」ことを使命として投資教育メディア『ファイナンシャルラボ』を運営しております。山口県下関市出身。

今は低金利時代です。

銀行の定期預金でも年利0,01%(※100万円を預けて、年に100円増える程度)と、日本の銀行に預けておくだけでは、ちっともお金が増えない時代になってしまいました。

そのため、より効率的にお金を増やす方法として、不動産投資、株式投資など様々な選択肢を検討されている方が多いと思います。

そんな資産運用の選択肢の一つとして、外貨預金という方法があります。

マイボイスコム株式会社の調査によると、回答者10,947人のうち、現在外貨預金をしている人は1割、経験者は2割程度、利用したいという人は年々減少傾向にありました。

利用者が減っているということは単純に「それだけやるメリットが少ない」と捉えることもできます。

本当に外貨預金はやるメリットのない方法なのでしょうか?

本記事では、そんな外貨預金の仕組みから行うメリット、デメリットについてご紹介いたします。

外貨預金とはどんな仕組みの資産運用方法?

外貨預金とは、簡単に言えば、日本円ではなく外国のお金で預金をする事です。

各国が定める「金利」と為替の「差益」によって利益をあげる資産運用方法です。

まず「金利」に注目してみましょう。

現在日本では、大体の銀行が金利0.01%くらいです。

これは、300万円という大金を1年間銀行に預けると金利で300円返ってくるということを表しています。

一年預けて利益はたった300円しかありません。

極端な例にはなりますが、例えばアルゼンチンでは銀行の金利が最大で25%のところもあります。

これは日本の2500倍で、300万円預金したら一年後には75万円の金利がつくという事になります。

実際のところアルゼンチンは国債がデフォルトしていたりアルゼンチンペソの価値の下落可能性が高かったりと危険な点は多いですが、金利だけに注目すればかなりの利益を得る事ができます。

もちろんここまで高い金利ではなくとも、日本よりも金利が高く安全な投資先の国もたくさん存在します。

また、外貨預金にも、国内同様に普通預金と定期預金があり、定期預金の方が、金利が高い傾向にあります。

これらの点を踏まえ、外貨預金という預金をする通貨をきちんと選択することで、金利により利益を得ていきます。

次に「差益」についてです。

現在1米国ドルが100円とし、この状態で100万円を米国ドルにトレードするとします。

つまり1万ドルを保有しているという状態です。

この状態から10年が経過し、円安が進んで1米国ドルが110円になっていたとすれば、日本円に替えた時には110万円が手に入り、10万円の差益が得られます。

このように「金利」と「差益」の2点が外貨預金をする際の利益となります。

また、これらの利益とは別に、取引手数料や税金がかかってきます。

手数料は日本円から外貨へ替える時と外貨から日本円に替える時にかかり、利用する金融機関や選ぶ国によって値段が変わってきます。

うまく差益が得られた場合、その利益は雑所得として20.315%の税金がかかります。

そのため利益と差益を合算した合計利益額からこのような手数料、税金、すべてを差し引いたものが最終的な利益額として残ります。

外貨預金のメリットは金利の良さ!

外貨預金のメリットは何といっても、日本以上の金利の良さにあります。

参考までに、日本の銀行金利と海外の銀行金利の比較をしてみましょう。

以下の表は、普通預金にかかる金利の比較表です。

表1、各国の通過金利比較

通貨 金利
日本円 0.01%
米ドル 0.40%
ユーロ 0.001%
英ポンド 0.10%
豪ドル 0.30%
NZドル 0.30%
カナダドル 0.40%
スイスフラン 0.001%
香港ドル 0.10%
ブラジルレアル 0.30%
人民元 0.10%
南アフリカランド 2.50%
スウェーデンクローナ 0.001%

【引用元:MONEY KIT「金利一覧(2018年2月21日時点)」

日本でも金利は低いですがそれよりもさらにヨーロッパでは低い金利がみられます。

その一方で南アフリカランドの預金ははぼ群を抜いて高い金利になっています。

これは、普通預金の金利で比較を行いましたが、定期預金になるともっと金利は良くなってきます。

中には金利が10%を超える国も!

上記では紹介していませんが、国によっては金利が10%を超える事もあります。

前述したようにアルゼンチンはとても金利が高く、最高で金利が25%にもなっていました。

その一方で、国家情勢が安定せず、アルゼンチンペソも価値下落が懸念されるリスクの高い通貨となっています。

同様に、ウクライナのある銀行では1ヶ月の定期預金の金利が21.60%、モンゴルにも1年間の定期預金の金利を15.10%としている銀行が存在します。

しかしこれらの国は、経済が不安定で、いつ通貨の価値が落ち、インフレが起きてもおかしくないという国であると言えます。

このように金利が高い通貨は、投資する人が少ないからこそ金利が高くなっているのであって、通貨の価値が下がることで大損をしてしまうリスクが高い通貨であると言えます。

安易に高いからと、投資をしてしまうのは危険なので、注意してください。

先進国の中で金利の良い国は?

比較的安全で、かつ、金利が高い国としてあげられるのが、オーストラリアとニュージーランドです。

オーストラリアのある銀行だと1年間の定期預金が金利3.6%であったり、ニュージーランドのある銀行の1年間の定期預金が金利4.50%であったりします。

流石にアルゼンチンやウクライナには劣るものの、経済も安定した先進国であり、これだけ金利が高いので外貨預金先としては人気が高くなっています。

外貨預金のデメリットとは?

 外貨預金の最大のデメリットは、「差損」にあると言えます。

例えば先程と同じ例で、1米国ドル100円の時に100万円分預金したとします。

1万ドルの預金をしている状態です。

それが10年後、円安が進んで1ドル110円になれば、1万ドルを日本円に戻した時に110万円が手に入ります。

しかし逆に円高が進んで1ドル90円になってしまったら、90万円しか手に入れることができなくなります。

これが「差損」です。

アルゼンチンに投資をして、いくら金利でアルゼンチンペソを増やしたとしても、アルゼンチンペソ自体の価値が下がり続けてしまえば、結局損をしてしまうのです。

また、取引のたびに手数料が発生するのも外貨預金のデメリットの一つです。

これらも考えた利益計算やシミュレーションをしておく必要があります。

分散投資という観点で外貨預金は有効

日本国内でインフレが今後進み、価値がゆっくりと下がっていく可能性がある円だけで資産を保有するのは将来的に見てリスクであるという考えを持つ人もいます。

外貨でも資産を持つという分散投資という観点を持つことも大切と言えるでしょう。

その際一番簡単に外貨で資産を持つことができるのが外貨預金です。

上述したように外貨預金はただ、海外の通貨を持っておくというだけの役割ではなく、金利や、差益によって、資産を増やしていくという役割もあります。

一方で外貨預金は金利が高いからといって安易に投資をすると思わぬ損をするリスクもあります。

ただ金利が高いだけの国の外貨に投資をすることは非常に危険なのでやめましょう。

まずは外貨預金に関しての情報を集め、利益と安全性のバランスを図りながら預金先を決めていきましょう。