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2018年3月17日

収入の何割を貯蓄に回すべき?貯蓄に回す最適な割合とは?

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大石武@個人投資家・ファイナンシャルラボ代表

大石武@個人投資家・ファイナンシャルラボ代表

普段は個人投資家として活動しつつ、「日本人の金融リテラシーを向上させる」ことを使命として投資教育メディア『ファイナンシャルラボ』を運営しております。山口県下関市出身。

貯蓄をしていきたいけれど、収入(給料・ボーナス)の何割を貯金に回せばいいのか目安が分からないという方は多いのではないでしょうか?

また、実際にそういった目安があると貯金目標が明確になり、お金もたまりやすくなります。

本記事では、多くの方がどれくらいの割合を貯蓄に回しているのか、またどれくらいの割合を貯金に回すのがベストなのか、また自分自身の最適な貯金額を算出する方法について詳しく解説していきます。

また、お金のプロである投資家がどれくらいの割合を貯金に回して、資産運用に回しているのかについても踏み込んだ解説もしていきますので、ぜひこれから貯金・資産運用を考えている方は参考にしてみてください!

平均貯金割合は可処分所得額の20%

総務省統計局が行なった「平成28年家計調査」の結果によると、次の表の通り、29歳以下から70歳以上まで年代が増えるごと可分所得額(税金や保険などを引いた手取り収入)の貯金割合は減っていく傾向があります。

全年代の平均貯金割合は可処分所得額の約20%となっています。

表1、全年代の可分所得額の平均貯金割合

  実収入額(円) 可処分所得額(円) 預貯金額(円) 貯金割合(%)
29歳以下 297,297 253,780 91,498 36.1
30〜39歳 459,968 381,340 88,813 23.3
40〜49歳 528,115 428,226 81,523 19.0
50〜59歳 545,993 433,044 78,185 18.1
60〜69歳 354,257 294,752 22,739 7.7
70歳以上 307,562 272,021 54,011 19.9
平均値 415532 343861 69,462 20.2

【参考元:総務省「平成28年度家計調査」】

つまり、手取りが15万円程度の会社員であれば、毎月3万円ほどを貯金に回している計算です。

一般的に毎月の手取り収入の20%、ボーナスの30%というのがよく言われる比率ですから、まずは毎月手取り収入の20%を目標に貯金計画を立ててみましょう。

20%はあくまで平均、ライフステージによって貯金割合を変えてもOK

もちろん、20代のうちは収入額も少ないため、中には20%はきついという方もいらっしゃると思います。

あくまで手取り収入の20%は全年代の平均割合であって、それをベースに個人のライフステージによって貯金割合を調整していく必要があります。

例えば、新卒社員であれば、実収入から、年金、保険、税金などが引かれて、手取りが14万円程度になります。

つまり20%であれば、2万8千円ほどを貯金に回す計算になります。

しかし、年金や保険、税金などの他にも、ここから6万円の家賃、1万円の光熱費、3万円の食費、などを引くと残りは1万2千円ほどです。

ちょっと飲み会や友人の結婚式などがあれば、手取り14万円などはすぐに無くなってしまいます。

こういった収入が少ない場合には、20%にこだわる必要はありません。

しかし最低でも実収入の10%を貯金に回すようにしてみてください。

10%を貯金に回す事ができれば、10ヶ月で毎月の収入分を貯金することができます。

そして大切なのは、一度決めた数字を1年間変えないという事です。

変えないからこそ力がつきます。

また、収入が少ない場合には、自分自身のお金の管理が非常に重要になってきます。

なぜなら、ちょっとした出費で貯金計画が大きく狂ってしまう可能性が高いからです。

そのため、10%の貯金と合わせて、貯金ができる習慣作りも始めてみてください。

貯金方法は「お金の管理方法」とも言い換えられます。

まずは次の記事にて「お金の管理方法」を実践し、貯金の前段階の準備をしてみてください。

>>「なかなか貯金できない!貯金ができない人がお金を貯められるようになる方法」

【参考】いろいろなライフステージ別の参考貯金割合 

色々なライフステージ別の参考貯金割合をご紹介します。

これはあくまで参考の割合ですが、この程度を貯金に回すことができるように工夫してみてください。

最低でも10%は切らないようにすることが大切です。

なぜ10%かと言うと、どんな人であっても、無駄な出費が毎月10%程度あると一般的に言われているためです。

そのため、10%は決して不可能な金額ではないと思います。

ぜひ、実践してみてください。

表2、各ライフステージのおける参考の貯金割合

ライフステージ 貯金割合
全年代平均 手取り収入の10%、ボーナス30%
独身(家賃有り) 手取り収入の10%、ボーナス30%
独身(家賃無し) 手取り収入の20%、ボーナス30%
個人事業主、経営者 手取り収入の10%
夫婦(共働き) 2人の手取り収入の20%、ボーナス30%
夫婦(夫、または妻のみ) 手取り収入の10%

※あくまで一般的な参考割合です。それぞれのライフステージに合わせて変更してください。

貯金が100万円貯まったら、10%を貯蓄化

一定の割合で貯金をする事は将来の資産形成に向けて非常に重要ですが、貯金を貯金のまま留めておいたままでは、将来の定年までに十分な資産形成は難しいと言えます。

なぜなら、今後インフレによって貯金(日本円)の価値が下がり、さらには消費税の増税、社会保険料の増加など個人の負担が増えることも十分に想像できるためです。

そのため、貯金を貯金のまま留めず、貯金を貯蓄化(※貯蓄とは貯金、不動産、株式など資産全てを差した言葉です)をしていくことが大切です。

とはいっても、貯金すべてを多少なりリスクがある資産運用に回してしまうのはあまり現実的ではありません。

そのため、まずは100万円貯まった段階で、貯金の10%を資産運用に回し貯蓄化を徐々に進めていきましょう。

こうすることで、10年間で約100万円ほどのお金を資産運用に回すことができ、無理なく「お金を貯める」から「お金を増やす」貯蓄化にシフトしていくことができます。

まずは貯金から始めて、貯蓄化へ

お金を安定的に貯めるためには、毎月これだけを貯金するという目安を決めることが大切です。

手取り収入の20%、ボーナスの30%が理想ですが、これが厳しいという方は最低でも10%以上を目標に貯金に回していくようにしましょう。

一番大切なのは、一度決めた毎月の貯金割合を変えないことです。

変えないからこそ「そのお金を貯める」力が身につき、それに合った行動を自然にとるようになります。

そして100万円貯まった段階で、約10%を資産運用に回し、貯金から貯蓄へと変化させ、「お金を貯める」から「お金を増やす」へシフトさせていくようにしましょう。