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2017年12月21日

不労所得や権利収入は本当に楽して儲ける方法なのか?

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大石武@個人投資家・ファイナンシャルラボ代表

大石武@個人投資家・ファイナンシャルラボ代表

普段は個人投資家として活動しつつ、「日本人の金融リテラシーを向上させる」ことを使命として投資教育メディア『ファイナンシャルラボ』を運営しております。山口県下関市出身。

 不労所得、権利収入と聞くと「楽して儲かる」というイメージが思い浮かぶと思います。

しかし、本当にこの世の中に楽して儲けられる方法などあるのでしょうか?

本記事では、そんな不労所得や権利収入について考察していきます。

そもそも不労所得って何?

不労所得とは、労働による賃金・報酬以外による所得のことを言います。

簡単に言えば、働かなくとも得られる所得のことです。

例えば株式の配当金などは株式を所有しているだけで、発生します。

また、不動産を購入しそれを人に貸している場合には、毎月不動産を所有しているだけで家賃収入を得ることができます。

他にも次のようなものが不労所得にあたります。

  • 国債や社債などの利子
  • 預金の利息
  • 生命保険の給付金
  • 書籍などの印税
  • ギャンブルの当選金
  • 年金
  • 広告収入
  • 雇用保険、失業保険など

不労所得は本当に楽して儲ける方法なのか?

「働かずに収入を得られる」と聞くと、楽なイメージが思い浮かびますが、よく考えてみてください。

働かずに収入を得られるということは、自分が動かなくても収益が発生する仕組みができているということです。

つまり、その仕組みを作ったからこそ働かずに収入を得られている訳であり、その仕組みを作るためにはきちんとした順番、ステップがあるはずです。

少なからず時間と費用もかかっているはずです。

つまりは「不労所得」も決して楽して儲ける方法ではないということです。

このことを理解しないまま「月に30万円の不労所得が得られる」と聞くと、自分も明日からすぐに不労所得が得られるのではないかと思ってしまい、様々な悪徳商材の購入や、不動産投資物件の購入し騙されたり、損をしてしまいます。

そもそも「不労所得」という言葉が日本に流行したのはロバートキヨサキ著「金持ち父さん貧乏父さん」の本がきっかけです。

この本に憧れて、多くの人が不労所得を目指した活動を始めました。

今でもこの本の影響力は大きく、主にネットワークビジネス(MLM)や不動産投資などで「不労所得」という言葉が多く使われていますが、決してそういった甘い言葉に身を任せてはいけません。

ネットワークビジネス(MLM)の実情

ネットワークビジネス(MLM)とは、商品の購入者に販売代理権と販売代理権を他の人に与える権限を与え、購入者を階層式に増やしていく販売の仕組みのことを言います。

日本では敬遠されがちな手法ですが、海外などではごく一般的な販売手法として多くの企業が取り入れています。

自分が販売代理権を与えた人の階層から上がった売上げの数%が報酬として入るという仕組みです。

当然ながらこの仕組みが出来上がってしまえば、「不労所得」が得続けられると思われがちですが、仕組みを作るためには、1週間に数10以上のアポイントをこなしたり、交流会などで勧誘活動をしたり、大変な労力がかかります。

また、人の繋がりでできた階層であるため、仕組みが出来上がったとしてもその仕組みの人をフォローアップしたり、起きた問題を解決したりと、やらなければならない事はたえません。

一見、ネットワークビジネス(MLM)で成功している人を見ると、「楽して儲けている」ように見えるかもしれませんが、実際にはそこまで行き着くために相当な労力と時間を使っている訳なのです。

不動産投資の実情

不動産投資は、住宅ローンなどで物件を購入し、継続的な家賃収入と将来の売却益を得るという方法です。

確かに不動産を購入してしまえば「不労所得」を得られるかもしれませんが、不動産を購入するまでに多くの時間を費やしています。

不動産の購入や、運用に関してなど基本的な知識、リスク管理の勉強や、どの不動産を買えば良いかの選定、住宅ローンを組むための手続きなど、不動産購入前には意外とやるべきことがたくさんあります。

不動産投資の勉強を初めて、不動産を実際に購入するまでに1年以上かかったというケースもざらにあります。

不動産投資は扱う金額が大きい分、しっかりと知識やノウハウを勉強しなければ成功しないというのが実情です。

実際は、楽して儲ける方法などはない!

ネットワークビジネスや不動産投資の他にも「不労所得」と呼ばれているものがあります。

例えば、近年流行しているのがYoutubeからの広告収入です。

1再生で0.1円が広告収入として入ると言われているため、その再生数が多ければ多いほど、多くの収益を得られることができます。

また、「好きなことで、生きていく」というYoutubeの宣伝コピーなどから、「Youtuberは楽して稼いでいる」と思われがちですが、実際には毎日数時間以上を動画制作とアップにとられ、さらにはそれを毎日やり続けなければいけないという労働が必要になります。

つまりは、Youtubeからの広告収入も、一般的には「不労所得」と呼ばれているだけであって、実際には労働収入なのです。

このように、ネット上には本来であれば労働収入なのに「不労所得が得られる」と謳われているものが多く存在します。

つまりは、たとえ不動産投資やネットワークビジネス、Youtuberなど楽に儲けていそうなイメージがあったとしても「この世の中には楽して儲ける方法などはない!」ということなのです。

不労所得は決して楽して儲ける方法ではない

不動産投資やネットワークビジネスのような本来「不労所得」ではないものについても、不労所得や権利収入という言葉を使い、言葉を巧みに利用して集客しているウェブサイトはたくさんあります。

しかし、こう考えてみてください。

「本当の意味で不労所得が手に入るのなら、世界中に公開されるネット上に情報を公開するでしょうか?」普通はしないと思います。

そのため、そういった情報の裏には高額セミナーの販売や教材の販売が行われる可能性が非常に高いと言えます。

変な情報に惑わされやすい今の世の中だからこそ、「不労所得は決して楽して儲ける方法ではない」ということと、「楽して儲ける方法はこの世に存在しない」という認識を強く持ち、情報を取捨選択していくようにしましょう。