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2018年2月7日

IPO株とは?株式投資初心者にIPO株は本当におすすめなのか?

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大石武@個人投資家・ファイナンシャルラボ代表

大石武@個人投資家・ファイナンシャルラボ代表

普段は個人投資家として活動しつつ、「日本人の金融リテラシーを向上させる」ことを使命として投資教育メディア『ファイナンシャルラボ』を運営しております。山口県下関市出身。

IPO株とは一体どんな株?

未上場の株式会社が証券取引所に上場し、一般の投資家向けに株式を公開することで、株式取引ができるようにすることをIPO(Initial Public Offeritng)と呼びます。

IPOを行ったばかりの会社の株式をIPO株(「新規公開株」や「新規上場株」)と呼び、知識や経験、情報がなくとも高確率で簡単に利益をあげることができるという点で多くの株式投資家から注目されています。

IPO株式投資の儲けの仕組み

通常の株式投資は、今現在の株価と将来の株価の差で利益を生み出す投資法です。

しかし、IPO株を使った株式投資は、公募価格と呼ばれる上場前(株式が一般公開される前)の株価と、初値と呼ばれる上場直後(株式が一般公開された直後)の株価ので差で利益を生み出す投資法です。

例えば、2017年の9月29日に上場した株式会社マネーフォワードは次の表の通り、上場前の公募価格は1株1,500円でしたが、上場直後の初値は1株3,060円となっています。

株を購入できる最小単位(単元)は100株ですから、このIPO株を100株購入し、上場直後に初値で売ったとすれば、その時点での売却利益は次のようになります。

売却利益=(3,060円×100株)-(1,500円×100株)=156,000円

このように、公募価格と初値の差で利益を得るのがIPO株式投資の儲けの仕組みです。

なぜIPO株は高確率で利益が出るの?

なぜIPO株は高確率で利益が出せるのか、その理由は公募価格が決まるプロセスにあります。

上場している株式会社の株価は、株式市場の評価を参考にして決めることができますが、未上場の株式会社の場合は、株式市場の評価を参考にして決めることができません。

そのため、まずは上場前に証券会社との協議によって会社の将来性などをベースに仮条件として株価が1,700円〜1,800円という具合にある程度のレンジを持って決められます。

この仮条件を提示した上で、株式投資家に対しその株を1株いくらで、何株買うかを聞くブックビルディングを行います。

たくさんの投資家からその株を1株いくらで、何株買いたいかというニーズを集計して、最終的に1株の価格(公募価格)が決まるのです。

しかし、始めて株式を市場に公開する訳ですし、その会社が一体どれほどの実力と将来性を兼ね備えているのかを投資家はその時点で判断することができません。

そのため、1株の価格を高く設定しすぎてしまうと売れない可能性も十分考えられます。

だからこそ、一般的に公募価格は実際の価格よりも安く設定されることが多くなり、上場初日に始めて売り出した時の株価が公募価格を上回ることが高い確率で起こるという訳なのです。

IPO株はどれくらい勝率が高いの?

過去数年間のIPO株の勝率は次の通りです。

年度 上場会社数 公募価格よりも高い初値となった会社数 勝率
2012年 50社 39社 78%
2013年 60社 56社 93%
2014年 83社 65社 78%
2015年 97社 84社 86%
2016年 92社 70社 76%

※本データは上場市場全体の値です。

※公募価格と初値が同じものは勝率に入れていません。

このように、IPO株は安定して毎年7割以上の勝率を誇っており、非常に勝率が高い(利益となりやすい)株として株式投資家から注目されているのです。

IPO株式投資は抽選にいかに当選するかが重要

IPO株は、高い確率で利益を出すことができる株式投資手法であるため、その株を購入したいという投資家がたくさんいます。

しかし、会社が発行する株式数には上限があるため、その購入は抽選によって決まります。

ここが通常の株式投資における株式の購入方法とは大きく異なる点です。

つまり、IPO株を購入したいと思っていても、IPO株の抽選に当選しなければ購入することができないという事です。

毎年数十社が新しく上場をし、その数だけIPO株が発行されますが、その全てのIPO株の抽選に応募しても年間で1回も当たらないこともあるほど、抽選に当選する事は難しいと言えます。

IPO株式投資の場合、この抽選にいかに当選するかが重要になってきます。

当選したら必ずIPO株を購入しなければならないという訳ではなく、購入期間に購入手続きをしなければIPO株の購入を途中でやめることもできるため、もしIPO株式投資に挑戦する場合には、まずは上場する株式会社の全銘柄の抽選に応募するぐらいの気持ちで臨む必要があります。

また、100株の単元で購入することができなければそもそもIPO株で利益をあげることができません。初心者が抽選を勝ち抜くには少なくともIPO株の抽選を勝ち抜くテクニックと、豊富な資金源が必要になってきます。

会社員にIPO株は不向き

IPO株は、確かに機関投資家の持っているような知識や経験、情報がなくとも高い確率で利益を上げることができる魅力的な株式投資手法です。

しかし、IPO株を購入するためには、通常の株式投資と比べて抽選での購入になるという点で参入にハードルがあります。また、IPO株は値動きが激しい株であるため、短期売買が前提の株になります。

また、この抽選に当選するためには、様々なテクニックと少なくとも100株以上を購入できる豊富な資金が必要となります。

平日に本業がありすぐに株価の変化に対応できない方や初心者の方や資金が乏しい方にとっては、IPO株に安易に手を出してしまうと思わぬ損をしてしまう可能性もあります。

そのため、IPO株は確かに魅力的な株式投資手法ですが、会社員のような本業のある方にとってはあまり向いている投資方法とは言えません。

会社員のような本業のある方にとっては、強みである時間を使った長期投資で堅実に利益を積み上げていく株式投資手法が向いていると言えます。