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2018年2月7日

株価チャートのテクニカル分析のやり方

株価チャートのテクニカル分析のやり方_001
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大石武@個人投資家・ファイナンシャルラボ代表

大石武@個人投資家・ファイナンシャルラボ代表

普段は個人投資家として活動しつつ、「日本人の金融リテラシーを向上させる」ことを使命として投資教育メディア『ファイナンシャルラボ』を運営しております。山口県下関市出身。

株式投資を行うためには、まずはどの株式を購入するかどうか、またどのタイミングで購入するかどうかを決めなければなりません。

どの銘柄をどのタイミングで買うのかのアタリをつけるためには、各国の経済状況や政治情勢、各企業、各業界の動向や展望など様々な情報を分析していく必要があります。

このような情報を分析するための基本的な分析手法がファンダメンタルズ分析とテクニカル分析です。

株価の変動の要因となる経済的な動向や指標を分析し、株価の値動きを予測するのがファンダメンタルズ分析であり、長期目線での株価の変化を予測することに向いています。

一方で、テクニカル分析は、過去の株価の値動きなどから、今後の値動きを予測する分析手法であり、短期間の株価の変化を予測することに向いています。

このファンダメンタルズ分析とテクニカル分析を組み合わせて購入する銘柄とタイミングを決めるのが株式投資の基本的なやり方です。

今回は、2つの基本的な分析手法のうち、テクニカル分析について詳しく解説していきます。

テクニカル分析とは?

テクニカル分析とは、チャート内にある過去の情報(株価、出来高、時間軸など)やローソク足の形状、トレンドなどを組み合わせて、今現在この株がどういうトレンドにあるのか、また、購入タイミングにあるのか、売却タイミングにあるのかを見極める分析手法です。

長期目線で見ると、会社の業績が下がった時には株価は下がり、逆に上がった時には株価は上がるといった具合に会社の業績に合わせて株価は変化していきます。

しかし、短期目線で見ると、株価はこういった会社の業績に関係なく上がったり下がったりします。

こういった小さな株価の変化をチャート内の情報や過去の値動きなどから分析して「今現在ローソク足がこのような形状になっていて、さらには上昇相場だから今が購入タイミングだ」と精度良く予測することができるのがテクニカル分析の最大の特徴です。

テクニカル分析は、「このローソク足がこのタイミングで出たら購入タイミング」という風に、ある程度組み合わせやパターンが決まっているため、これらの指標をしっかりと押さえておくことで、株価の値動きの予測精度を上げることができます。

しかし、テクニカル分析の指標となるパターンや組み合わせは実に様々な種類があります。

それらを一気に覚えるのは非常に大変ですし、それらを臨機応変に活用していくのは至難の技です。

そのため、株式投資初心者はまずよく活用される基本的なテクニカル分析の指標を覚えていくことから始めましょう。

テクニカル分析の基本的なやり方

テクニカル分析には、チャートに表示されているトレンドやローソク足、移動平均線(※後ほど説明します)などを参考に売買タイミングを見極める手法と、過去の株価の動きなどを元に売買さタイミングを見極める手法の大きく2つの方法が存在します。

どちらか一方を使うのではなく、2つの方法を組み合わせて活用することが精度良く株価を予測するポイントです。

チャートの情報を元に売買タイミングを見極める手法

チャートには主に次の様な「ローソク足」と「移動平均線」という情報で構成されています。

株価チャートのテクニカル分析のやり方_001

【参考元:Yahoo!ファイナンス「ブリジストン」

移動平均線とは、一定期間の株価の終値の平均値を結んだ線であり、ローソク足のチャートでは見えない大きな株価の流れを表します。

移動平均線は、5日(5日間の終値の平均値を結んだもの)、25日(25日間の終値の平均値を結んだもの)、75日(75日間の終値の平均値を結んだもの)など短期なのか長期なのかによって線の動きが変わってきます。

このローソク足と移動平均線(短期と長期)がどのような位置関係にあるかによって、またローソク足がどのような形状かによって株価の流れを予測していきます。

例えば、一番有名なのが、短期の移動平均線が下、長期の移動平均線が上という位置関係から、逆に変化するゴールデンクロスと、短期の移動平均線が上、長期の移動平均線が下という位置関係から逆に変化するデットクロスです。

ゴールデンクロスの場合には、株価の相場が上昇トレンドに変化したことを示し、デッドクロスの場合には株価の相場が下降トレンドに変化したことを示します。

このように、いくつかのパターンがあるためそれらを見極めて株価の流れを予測していくことが可能になります。

過去の情報を元にした指標を使って売買タイミングを見極める方法

チャートには、ローソク足と移動平均線だけではなく、次の様な過去の情報を元にしたテクニカル指標を表示することができます。

このようなテクニカル指標を元にして総合的に株の売買タイミングを見極めていきます。

テクニカル指標の種類 概要
ボリンジャーバンド 株価が平均値からどれくらいばらつきがあるのかを示した指標です。株価のおよそ95.4%はこのばらつきの範囲内に収まるため、「この指標が示すばらつきの範囲内を超えたから買い、売り」という見方をします。
RSI 一定期間内の値上がり幅と値下がり幅を示した指標です。株価の値上がり幅と値下がり幅の比率がどれくらいなのかによって、買われ過ぎなのか、売られ過ぎなのかを判断し、売買タイミングを判断します。
MACD(マックディー) 短期と中長期の移動平均線を示した指標です。相場のトレンドがどのように変換したかをいち早く知るために有効な指標とされています。
ストキャスティクス RSIが値上がり幅と値下がり幅の比率によって買われ過ぎなのか、売られ過ぎなのかを判断するのに対し、ストキャスティクスは一定期間の高値と安値を使って、それを判断する指標です。「%K」「%D」という2つの線の交差や位置関係などから売買タイミングを判断します。
一目均衡線 株価は「売り手」と「買い手」のパワーバランスによって成り立っているという考え方の元、そのバランスの崩れ方によって相場の方向性を判断する指標です。「基準線」「転換線」「先行スパン1」「先行スパン2」「遅行スパン」という5つの線とローソク足で形成されます。
RCI ある一定期間内の時間と株価に順位をつけて、その株が買われ過ぎなのか、売られ過ぎなのかを判断する指標です。
パラボリック 相場は上昇と下降のパワーバランスによって成り立っているという考え方をベースにした指標です。「上昇する強さが徐々に弱くなっていきやがて下降に転換する」また「下降する強さが徐々に弱くなっていきやがて上昇に転換する」といった転換点に着目した指標です、「SAR(ストップ&リバース)」という相場の転換点を繋いだ放物線と株価の位置関係によって売買タイミングを判断します。

テクニカル分析

テクニカル分析は、ファンダメンタルズ分析に比べて経済動向や会社の業績に関係ない小さな株価の動きを予測するのに長けた分析手法です。

そのため、デイトレードなど短期的な売買になればなるほど重要性を増します。

もし短期的な株式の売買を行いたいのであれば、今回紹介したようなチャートパターンやテクニカル指標を使った分析という労働が毎日必要になってきます。

一方で、長期的な売買になればなるほどこういった小さい値動きよりも経済動向や会社の業績にマッチしたファンダメンタルズ分析の方が重要になってきます。

サラリーマンや公務員のように本業以外にあまり時間をかけられないという方には、テクニカル分析を毎日行うのは時間的に無理があります。

そういった方は、いかに自分が動かないか?言い換えるといかにお金を働かせるか?を考えた長期目線の株式投資を検討してみると良いでしょう。

基本的なテクニカル分析の知識は必要になってきますが、長期目線のファンダメンタルズ分析を主にした株式投資の方が時間的に無理なく、またミドルリスクミドルリターンで堅実に利益を積み上げていくことが可能です。