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2018年6月22日

株式投資初心者のための分かりやすいB/S(貸借対照表)の見方、読み方

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大石武@個人投資家・ファイナンシャルラボ代表

大石武@個人投資家・ファイナンシャルラボ代表

普段は個人投資家として活動しつつ、「日本人の金融リテラシーを向上させる」ことを使命として投資教育メディア『ファイナンシャルラボ』を運営しております。山口県下関市出身。

投資での成功と聞くと、「利益をあげること」と思われがちですが、実は「失敗しないこと」こそが株式投資における成功です。

株式投資で失敗しないためには、いろいろな会社の情報を正しく分析することが重要になってきます。

財務諸表の1つであるB/S(貸借対照表)も、「この企業に投資をして本当に大丈夫かどうか?」を判断する大事な情報の一つです。

ただ、読者のなかにはB/Sのどこを見れば良いか分からない人もいるはずです。

今回は、B/S(貸借対照表)において見るべきポイントを5つ紹介します。

B/S(貸借対照表)とは?

B/S(貸借対照表)とは、会社の財政状態を示した財務諸表の一部を指します。

B/Sには、「資産」、「負債」、「純資産」の金額が記載してあり、会社がどれだけの資産を保有しているか調べたいときに便利な資料です。

ちなみに、資産・負債・純資産の主な勘定科目は下記の通りです。

資産の勘定科目

  • 現金預金
  • 受取手形
  • 売掛金
  • 前払費用
  • 貸付金
  • 備品 

etc

負債の勘定科目

  • 支払手形
  • 買掛金
  • 未払費用
  • 借入金
  • 退職給付引当金 

etc

純資産の勘定科目

  • 資本金
  • 利益剰余金
  • 資本剰余金
  • 自己株式

etc

また、資産は「流動資産」「固定資産」「繰延資産」、負債は「流動負債」「固定負債」に区分されるため覚えておきましょう。

株式投資において見るべきポイントは5つの割合

B/Sの内容で大事になるのが、5つの「比率」です。

この比率を見逃すと、株式投資で失敗する確率も上がります。

この章からは、公式とともに大事な5つの比率を紹介します。

自己資本比率

自己資本比率は、「純資産の額」が総資本の何%を占めているか知りたいときに計算する比率です。

式は次の通りです。

自己資本比率=自己資本÷総資産

値が大きいほど、負債額が少ないということなので会社の信頼度も上がります。

例えば、総資産1000万円、総負債400万円、純資産600万円の場合「600万円÷1000万円」で自己資本比率は「60%」です。

この数値が小さくなるほど、総資本における負債額も大きいといえます。

流動比率

流動比率とは、流動負債に対して流動資産がどのぐらいあるか表した割合です。

ちなみに、流動資産は1年以内に回収できる資産のことで、流動負債は1年以内に返済しなければならない負債のことを指します。

流動比率は次の式で計算することができます。

流動比率=流動資産÷流動負債

仮に、流動資産が5000万円、流動負債が2000万円であれば「5000万円÷2000万円」で流動比率は「250%」です。

流動比率についても値が大きいほど、企業としての信頼度も高く200%を超えている会社であれば、優良企業といっても良いでしょう。

当座比率

当座比率とは、短期負債の支払い能力があるか調べる時に役立ちます。

当座比率は次の式で求められます。

当座比率=当座資産÷流動負債

ちなみに当座資産とは、「売掛金、受取手形、貸付金」など、スムーズに現金化できる資産のことです。

当座資産は次の式で求められます。

当座資産=流動資産-棚卸資産

仮に、流動資産の内訳が当座資産300万円・棚卸資産200万円、流動負債が100万円だった場合の式は「300万円÷100万円」で当座比率は「300%」です。

一般的には、当座比率が100%を超えている会社は信頼できる会社とされており、数字が大きくなるほど出資先企業として最適だといえます。

固定比率

固定比率は、財務状況の安全性が高いか調べるときに使います。

固定比率は次の式で求めることが可能です。

固定比率=固定資産÷自己資本

ちなみに、固定資産とは長期的に所有し続ける資産を指し、「備品、土地、機械装置、車両運搬具、ソフトウエア、のれん」などがあります。

また、毎年価値が下がる固定資産が含まれている場合は「減価償却後」の金額を使うことも忘れないでください。

仮に、固定資産が150万円、自己資本が150万円だった場合は「150万円÷150万円」で固定比率は「100%」です。

ただ、固定資産の場合はなかなか現金化できないため、「固定資産の額<自己資本の額」となるのがベストです。

つまり、固定比率の数値が低いほど安全性がある会社だといえます。

固定長期適合率

固定長期適合率は、「固定負債+自己資本」に対して固定資産の割合がどのぐらい占めているか算出するときに使います。

固定資産を購入する際に、どのくらいの固定負債額・自己資本額がかかったか把握したいときに便利です。

固定資産長期適合率は次の式で求められます。

固定資産長期適合率=固定資産÷(固定負債+自己資本)

例えば、固定資産が50万円、固定負債・自己資本額がそれぞれ100万円だった場合、「50万円÷(100万円+100万円)」で固定長期適合率は「25%」です。

この比率も数字が小さいほど、固定資産への投資方法は健全だといえます。

仮に、売上が大幅に増えたなどポジティブなニュースがあるとしても投資方法が健全でない以上、注意した方が良いでしょう。

こういう企業が投資先としておすすめ!

B/Sでは、とにかく資産と負債のバランスが大事だということです。

資産よりも負債の方が多い会社は内部留保がなくなった瞬間、資金繰りがストップする可能性も高いため出資するのは危ないです。

逆に、負債よりも資産が多い会社であれば、資金繰りにつまずく可能性も低いため安全な会社だといえるでしょう。

しかし、資産がいくら多くても流動資産が少なく固定資産が多い会社は要注意です。

なぜなら、仮に固定資産を売却するとなったときに、帳簿の金額で買い取ってくれるとは限らないからです。

備品や機械装置など、年数の経過とともに価値が下がる資産を多く持っている会社の株式購入を考えている人は気を付けましょう!