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2018年6月19日

初心者向きだが、大きな利益は得づらい!積立投資の5つのデメリットとリスクとは?

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大石武@個人投資家・ファイナンシャルラボ代表

大石武@個人投資家・ファイナンシャルラボ代表

普段は個人投資家として活動しつつ、「日本人の金融リテラシーを向上させる」ことを使命として投資教育メディア『ファイナンシャルラボ』を運営しております。山口県下関市出身。

積立投資で貯蓄を増やそうと考えてる人もいると思います。

確かに、積立投資にはメリットが多いといわれています。

しかし積立投資と言っても投資です。

デメリットがあるのも事実です。

そこで本記事では、積立投資を行うデメリット・リスクについて紹介します。

積立投資とはどんな資産運用方法?

積立投資とは、毎月一定金額の金融商品を購入しながら行う投資手法です。

金融商品の値動きに関係なく、金融商品を購入し続けるため初心者も比較的参加しやすい投資方法だといえます。

また、毎月、一定額の金融商品を購入し続けることで価格変動のリスクを抑える手法「ドルコスト平均法」を自動的に行うことができるため、損失を抑えられる可能性は高いと言えます。(※金融商品を一括購入したときと比べ、損失が絶対に小さくなる保証はありません)。

下記が積立投資の具体例です。

(例)A社の株100株を6か月間、毎月購入した場合

【初月】

A社の株を1株100円で購入「1株あたり100円」


【2カ月目】

A社の株を1株90円で購入「(100円×100株+90円×100株)÷200株で1株あたり95円」

 

【3カ月目】

A社の株を1株80円で購入「(100円×100株+90円×100株+80円×100株)÷300株で1株あたり90円」


【4カ月目】

A社の株を1株120円で購入「(100円×100株+90円×100株+80円×100株+120円×100株)÷400株で1株あたり97.5円」


【5カ月目】

A社の株を1株110円で購入「(100円×100株+90円×100株+80円×100株+120円×100株+110円×100株)÷500株で1株あたり100円」


【6カ月目】

A社の株を1株115円で購入「((100円×100株+90円×100株+80円×100株+120円×100株+110円×100株+115円×100株)÷600株で1株あたり102.5円」

上記のパターンで購入すると、金融商品の価格が下がってもリカバリーが効きます。

ただ、その反面、デメリットもいくつか存在するため理解しましょう。

積立投資の5つのデメリットとリスク

この章からは、積立投資のデメリット・リスクを見てみましょう。

資産を守るために大事な内容も記載してあるので要チェックです!

デメリット1:大きな利益を得るチャンスを逃してしまう

積立投資は、大きな損失を被りにくいメリットがある反面、短期的に大きな利益を得ることが難しいデメリットもあります。

次のAさんとBさんの例を見てみましょう。

(例)AさんとBさんの場合

  • Aさん→C社の株を1株100円のときに300株購入
  • Bさん→C社の株を1株500円、150円、100円のときに各100株(計300株購入)

AさんとBさんが購入して1年後、C社の株は1株1000円まで急騰したのでお互い全ての株を売却しました。

そのときのAさんの利益額は「(1000円-100円)×300株」で27万円ですが、Bさんの利益額は「(1000円-500円)×100株+(1000円-150円)×100株+(1000円-100円)×100株」で22万5,000円の利益です。

同一会社の株式を同一口数持っているのにも関わらず、利益額にこれだけの差が出ました。

つまりBさんのような積立投資は、ドルコスト平均法の力が働くため、短期的に大きな利益を得たいという人には不向きな投資方法だといえるのです。

デメリット2:運用に手数料がかかる

金融商品を金融機関(証券会社、ファンド、銀行など)が運用する場合、金融商品を売却しない限りは多額の運用手数料がかかります。

積立投資は金融商品を買い続ける手法なので、金融商品を保有する期間も長いです。

保有期間が長くなれば、手数料の額も大きくなり利益が減ってしまいます。

金融商品によっては、運用額の2%(例.1000万円の運用額だと手数料は20万円)の手数料が発生することもあるので気を付けましょう。

デメリット3:100%元本保証ではない

積立投資といえども元本割れすることはあります。

あくまで、損失を抑えやすいというだけで損失額が絶対に出ないとはいい切れません。

積立投資で損失が出る例を見てみましょう。

(例)D社の株を3カ月間、毎月500株ずつ購入した場合

【初月】

D社の株を1株500円で購入「1株あたり500円」

【2カ月目】

D社の株を1株450円で購入「(500円×500株+450円×500株)÷1000株で1株あたり475円」

【3カ月目】

D社の株を1株1000円で購入「(500円×500株+450円×500株+1000円×500株)÷1500株で1株あたり約650円」

その後、D社の株が1株500円のときに売却。

売却価格は「500円×1500株」で75万円ですが、購入時に使った金額は97万5,000円なので「22万5,000円」の損失です。

しかも、金融機関の運用手数料などが加われると、損失額はさらに膨れ上がります。

デメリット4:どんな金融商品を購入しているのかの詳細が管理できない

いろいろな金融商品を購入し続けると、どの金融商品をいくらで購入したか分からなくなることもあります。

証券会社へ管理を丸投げにしている人のなかには、自身の金融資産を管理しきれない場合もあります。

ただ、このケースであれば投資商品を購入したたびに、記録しておけばある程度の管理は可能です。

問題なのは、証券会社から何に投資しているか把握しにくい場合(例.投資信託、ソーシャルレンディングなど)です。

証券会社からどういった所に投資をしているか概要はわかっても、具体的な投資先がわからないため、出資者によっては損失が増えるたびに不安な気持ちになる場合もあります。

最悪の場合、不眠症やうつ病などを発症する人も出てくるでしょう。

デメリット5:資産運用をしているという意識が薄い

「支払日だからお金を払う」という感覚が強い人は、資産運用をしている感覚がなくなるケースもあります。

投資の勉強をしなくとも決まった日に金融商品を購入すれば良いだけなので、資産運用をしている気持ちは薄くなりがちです。。

積立投資は資産運用初心者におすすめの方法!

積立投資は、相場が下がったときに損失を抑える効果が期待できるため、初心者向けの投資方法だといえますが、その分短期的に大きなリターンを得ることは難しい投資方法と言えます。

しかし、積立投資は、初心者ではなかなか実践が難しいドルコスト平均法を何も考えずに使える手軽さとリスクの少なさ、手間のかからなさ、そして何より少額から長期間かけてコツコツと積み上げて将来的に大きな利益を得る、時間を味方につけた投資手法です。

こういった面を考えると、確かに数年単位で考えれば、少し魅力が薄い投資方法ですが、会社員や公務員のように、本業の傍、将来の資産形成として始めるにはもってこいの投資方法と言えます。