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2018年6月11日

失敗から学ぶ!積立投資で失敗してしまう3つのパターン

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大石武@個人投資家・ファイナンシャルラボ代表

大石武@個人投資家・ファイナンシャルラボ代表

普段は個人投資家として活動しつつ、「日本人の金融リテラシーを向上させる」ことを使命として投資教育メディア『ファイナンシャルラボ』を運営しております。山口県下関市出身。

積立投資は、毎月一定額を投資に回し、コツコツと積み上げている投資方法です。

相場の変動に関わらず毎月一定額を投資に回していることから、安い時にたくさん購入し、高い時に少なく購入するというリスク分散が自動的にできてしまいます。

そのため「損をするリスクが少ない投資方法」として人気です。

また少額から始められるということから、資金力のない若者世代などでも始めやすく堅実に利益を積み上げていくことができる、会社員や公務員など老後の資産形成にはぴったりの投資方法と言われています。

しかし、そんな損をするリスクが少ない投資方法と言っても、投資は投資です。

少なからずリスクはあります。

今回はそんな安全と言われる積立投資で失敗してしまった典型的なパターンをいくつかご紹介いたします。

積立投資で失敗する3つのパターンと原因

積立投資を成功させるためには、積立投資が一体どのような性質を持った投資方法なのかをしっかりと理解しておく必要があります。

積立投資には次のような特徴があるのですが、こういった特徴をうまくいかせていない場合に失敗してしまう事が多いようです。

短期投資には不向き、中長期的に続けることで大きな利益につながる

ここでいくつか典型的な失敗例をご紹介します。

もしこれから積立投資を行おうと検討しているのであれば、ぜひこの失敗例を参考に、同じ轍を踏まないように注意しておきましょう。

途中でファンドを入れ替えてしまう

事例1

Aさんは、老後の資産形成のために毎月1万円の積立投資を始めました。最初の方は毎月きちんと1万円ずつ積立てていましたが、1年が経過した時に7,000円程度しか増えていないことに愕然としました。購入する金融商品の利率が悪いのだと思い、それまで購入していた金融商品を解約し、他の商品に資金を移し替えました。しかし、利率が高い分不安定だったため、また他の金融商品に資金を移し替えることに。5年こういったファンドの入れ替えを頻繁に行なってしまったため、手数料などがかさみ、また投資利益も十分に得られず、結果的に損をしてしまいました。

先ほども少しご紹介しましたが、積立投資は中長期的に行い続けてこそ大きな利益につながります。

例えば、毎月2万円で積立投資を行なった場合には、1年間で投資元本は24万円になります。

仮にこの積立投資で購入した金融商品の利回りが年利5%だったとすれば、1年間で、24万円は25万2,000円となり、1万2,000円分増えます。

しかし、ここで積立投資をやめてしまえば、1万2,000円という少ない運用利益で終わってしまいます。

一方でこれを、10年間、20年と運用した場合には、次の表のように年々投資元本が増えていくため、運用利益が徐々に大きくなっていきます。

このように中長期で行なってこそ初めて積立投資の最大の特徴が活かせるので、短期投資には不向きです。

途中でやめるぐらいなら最初からやらない方がましですし、最初の方はどうしても投資元本が少ないので増える金額も少なくて当たり前だと思って臨むことが大切です。

値動きに一喜一憂して行動してしまう

事例2

Bさんは知り合いの営業マンに積立投資を勧められ、将来のために毎月1万円から始めることにしました。初めての投資だったこともあり、相場を毎日のようにチェックしていました。するとある時を境に、相場が急に下がりだしました。自分の投資したお金がなくなってしまう・・・と不安に駆られたBさんはすぐに損切りをしようと積立投資を解約します。しかし、その後すぐに相場は元に戻り、Bさんは早まった行動をしてしまった事を後悔しました。結果として運用利益という利益はほとんど得られず、手数料だけがかさみ損をしてしまう結果となってしまったのです。

これは投資初心者によくあるケースです。

目先の値動きに一喜一憂し、解約などの行動を起こしてしまった結果、損をしてしまうというパターンです。

気持ちはわかりますが、積立投資は相場の上下をあまり気にしなくて良い投資方法なので、多少下降相場であってもすぐに行動を起こすのはNGです。

塩漬けにするぐらいのイメージで行なった方が失敗は少ないと言えます。

分散投資しすぎてしまう

事例3

Cさんは将来のために積立投資を始めることにしました。しかし、運用がなかなかうまくいきません。するとたまたま飲みに行った知り合いが「このファンドがすごい!」と言っていたことを受けて、利率とリスクが共に高いファンドに興味を持つようになります。リスクが高いのは怖いので、毎月の積立金の半分をこのリスクの高いファンドに入れることにしました。また、後日新しくできたファンドが良いという噂を聞きつけて毎月の積立金の25%をそのファンドに入れることにしました。結果的に3つのファンドに分散投資をしてしまっていました。5年後、Cさんが仮に1つのファンドに集中していた場合どうなっていたのかを計算してみると、なんと今よりも十数万多く増える結果となりました。この結果に驚き、分散投資をしてしまったことをCさんは深く後悔しました。

このようにただでさえ少ない毎月の積立金をいくつかのファンドに分散投資してしまう人も多いです。

積立投資はいかに投資元本を多くすることができるかが重要な投資方法ですし、投資元本が多くなって初めて運用利益も大きくなってきます。

そんな性質のある積立投資で、このように分散投資をしすぎてしまうと、1つのファンドに対しての投資元本が増えにくく、結果的に運用利益がでるのも遅くなってしまいます。

積立投資は長期目線でいかに投資元本を増やせるがが重要

いかがでしたか?安全と言われる積立投資であっても、投資である以上失敗してしまうこともあります。

安全というのは「失敗する確率が少ない」というだけであって、失敗をしないということではないので注意しましょう。

また、積立投資で失敗する主な原因は、積立投資が中長期的に続けることで始めて力を発揮する投資方法であること、またいかに早く1つのファンドに対しての投資元本を増やしていけるかが重要であることを理解せず、感情に任せて行動をしていることにあります。

これから積立投資を始めようと考えている方は、ぜひこの積立投資の性質をしっかりと理解しておきましょう。