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2018年3月17日

金の投資方法の種類とは?どこで金は購入できる?

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大石武@個人投資家・ファイナンシャルラボ代表

大石武@個人投資家・ファイナンシャルラボ代表

普段は個人投資家として活動しつつ、「日本人の金融リテラシーを向上させる」ことを使命として投資教育メディア『ファイナンシャルラボ』を運営しております。山口県下関市出身。

金投資と一言に言っても、金を購入して保有するというシンプルな方法以外にも様々な投資方法の種類があります。

また、株式投資やFX、債券などと比べて金投資はあまり一般的ではないため、どこでどのようにして、いくらぐらいで金を購入することができるのかもあまり知られていません。

本記事では、今現在存在する金の投資方法の種類と、それぞれどのようなところで、いくらぐらいで金への投資を行うことができるのかを具体的にご紹介していきます。

金の投資方法の種類

金の投資方法としては大きく分けて次の7種類があります。

  • 金地金(インゴット)の購入
  • 地金型金貨の購入
  • 純金積立
  • 金の投資信託
  • 金ETF
  • 金の先物取引
  • 金のCFD

それぞれ、投資としての特徴が大きく違ってきますので、自分が投資をやる目的などに応じて投資方法の種類を選んでいく必要があります。

金地金(インゴット)の購入

金の投資方法の種類とは?どこで金は購入できる?_001

金への投資方法の種類として一番代表的であり、一番シンプルでわかりやすいのが金地金の購入です。

次の写真のような地金(金の延べ棒、インゴット、金塊、ゴールドバーなどとも呼ばれます)状に成形された金を購入して保有する方法です。

こういった金地金は意外と身近なところで購入することができます。例えば地金商であり、貴金属店大手でもある田中貴金属工業や、貴金属取扱商社である三菱マテリアルなどが有名です。

他にも地金商や貴金属店、宝飾店をはじめ、鉱山会社、精錬会社、貴金属取扱商社、金融機関、百貨店、など意外と身近に金地金(インゴット)は購入することができます。

金地金は次の表のように重さによって10種類あり、その中から購入したいサイズを選び購入するのが基本です。

金の購入価格は1g単位で常に変動しているため、購入時の1gの価格によって変わってきます。今現在(※2018年1月24日時点での田中貴金属工業の価格)では、1グラムが5,178円であるため、1キログラム(1,000グラム)の金地金を購入する場合には、単純計算で517万8,000円(消費税込)が必要という事になります。

  • 1グラム
  • 5グラム
  • 10グラム
  • 20グラム
  • 50グラム
  • 100グラム
  • 200グラム
  • 300グラム
  • 500グラム
  • 1キログラム

500グラム未満の金地金には加工に手間がかかるなどの理由から、バーチャージという手数料が上乗せになります。

そのため、500グラム未満の小さいサイズの金地金はそれだけ損をしてしまうという事になります。

金投資は「価値の保全」に優れた投資方法であるため、500グラム未満のものを購入して価値を損なうのは本末転倒です。

金地金を直接購入する投資方法は、500グラム以上のものをバーチャージ無しで購入できる資金を持っている人におすすめの投資方法と言えます。

※各社取り扱うバーのサイズ、販売価格が違うので、購入の際は公式サイトなどでしっかり確認して検討しましょう。
※偽物の金を販売している悪徳業者に騙されないように、金の購入は信用のおけるところから行うようにしましょう。

地金型金貨の購入

バーチャージのかからない500g以上の金地金を購入できるほどの資金が用意できない場合には、バーチャージがかからずに少額から購入ができる地金型金貨の購入がおすすめです。

地金型金貨にも、成型などの手数料としてプレミアムという手数料が上乗せされるため、バーチャージ有りで購入した金地金よりも割高になりますが、金地金はバーチャージを入れた価格で売却できないのに対し、地金型金貨はプレミアムを上乗せした価格で売却できます。(※金貨を傷つけてしまうとプレミアムを上乗せできなくなるので、注意しましょう)

地金型金貨はブリオン金貨とも呼ばれ、政府が責任を持って発行していることや、金地金に比べて流通量が多いことから、安心して手軽に取引ができるのが特徴です。換金性の良さも人気の理由の1つです。

今現在発行されている地金型金貨の内、日本で購入できる金貨には次のような種類があります。

  • ウィーン金貨ハーモニー(オーストリア)
  • カンガルー金貨(オーストラリア)
  • メイプルリーフ金貨(カナダ)

中でも一番流通量が多く、有名なのが、メイプルリーフ金貨です。

金貨はサイズによって次の表1のように4種類に分けられており、金地金と同様に地金商や、貴金属店、宝飾店、鉱山会社、精錬会社、貴金属取扱商社などで購入することができます。

やはり地金型金貨が購入できるところとして一番有名なのが、田中貴金属工業(貴金属店、宝飾店)と三菱マテリアル(貴金属取扱商社)です。

購入価格はその時点の金相場によりますが、今現時点(※2018年1月24日時点)では次のようになっています。

表1、地金型金貨のサイズと購入価格の相場

地金型金貨のサイズ 購入価格(消費税込)※2018年1月24日時点での田中貴金属工業の価格
1トロイオンス 17万4,356円
2分の1トロイオンス 8万8,839円
4分の1トロイオンス 4万5,960円
10分の1トロイオンス 1万8,820円

【引用元:田中貴金属工業公式HP

純金積立

金地金や地金型金貨を購入したくてもなかなか資金を捻出できないという方におすすめなのが純金積立です。

金地金の購入最低サイズが1g(=5,178円相当※2018年1月24日時点での田中貴金属工業の価格)、地金型金貨の最低サイズ10分の1トロイオンスの価格が1万8,820円(※2018年1月24日時点での田中貴金属工業の価格)であるのに対し、純金積立は、月々1,000円からという少額資金で始めることができます。

こちらも金地金や地金型金貨などと同様に、地金商や、貴金属店、商社などで行う事ができます。また証券会社などでも行う事が可能です。

純金積立の仕組みは簡単です。

例えば毎月3,000円の純金積立を行った場合、月々の積立金を純金積立を行った会社の1ヶ月の営業日数で割った金額の金を毎日購入していくというものです。営業日数が仮に20日であった場合には、毎日150円分の金を購入していくことになります。

金地金や地金型金貨などに比べて金の購入単価は高く、また入会費や年会費、購入手数料や売却手数料、引き出し手数料などの手数料がかかりますが、少額で毎月コツコツと金を貯めていけるのが最大のメリットです。

一方で、価格変動するものをどこかスポットで購入するよりも毎日同じ金額で購入し続ける方が結果的に購入金額が安くなるというドルコスト平均法という方法で金を購入していくことができるため、金の価格変動へのリスクヘッジにもなります。

そのため金投資初心者にもおすすめの投資方法と言えます。

金の投資信託

投資家から資金をあつめ、大きな資金を運用することで生まれた利益を投資家にそれぞれ還元する仕組みの金融商品のことを投資信託と呼びます。

いわゆる金投資取引をプロのファンドマネージャーが代わりにやってくれるため、知識のない初心者でも、また個人資産の少ない方でも金投資を始めやすいというのが特徴です。

投資信託の中には窓口だけではなく、金ETFのように証券会社の証券口座で株式のように取引できるものもあり、そういったものに関してはNISAが使えます。

守りの資産を保有できる他、節税対策にもなると人気です。

基本的には金自体に投資をして運用する投資信託が多いのですが、中には金の産出国の金鉱株などに投資をするタイプのものもあります。

簡単に始められる上、メリットも多い金の投資信託ですが、気をつけなければならないのが、手数料の高さと、信頼性です。

投資信託はファンドマネージャーに運用を任せる以上、様々な手数料が引かれ、最終的に残ったものが利益として帰ってきます。

そのため、手数料がどれくらいで、利益が出た時にどれくらいの手数料がかかるのかを、しっかり確認してから購入するようにしましょう。

また、中には金投資と謳っていながら、お金を集めて流す豊田商事のようなまがい物商法を行なっている可能性も少なからずあります。

自分の大切な資金を人に託す際には、証券会社の言っている事を自分で調べたり、リスクヘッジをしっかりと行うようにしましょう。

金ETF

投資信託は金融商品ですが、それを有価証券(株式のようなもの)にして、証券取引所に上場させ、株式取引のように取引ができるようにしたものを金ETF(上場投資信託)と呼びます。

基本的な取引方法は株式と同じで、証券取引所の営業時間内に金ETFを売買することで、投資信託よりも能動的な取引が可能です。

投資信託は1日1回の値付けをされますが、金ETFは株式投資のようにリアルタイムで売買できます。

株式投資のように指値注文や信用取引なども可能で、投資信託に比べて手数料が安く(かかるのは信託報酬と売買手数料のみ。金の現物取引よりも手数料が安い)、保管料など無駄な経費が一切かからないのが特徴です。

一方で、自分自身で安い時に買って、高い時に売るという売買を積み重ねていかなければならないため、投資信託に比べて知識と経験が必要になります。

株式取引などを行なった経験がある方であれば、株式の1銘柄のように考えていただければ始めやすいかもしれません。

また、金ETFは裏付けとなる金の現物が国内に保管されているという事もあり、万が一金ETFを購入した証券会社が破綻しても、資金が守られる仕組みになっています。

一方で、投資信託の場合には、そういった裏付けがないため、証券会社が破綻すると資金が帰ってこない可能性が大きくなります。

こういったセキュリティ面の高さも金ETFの大きな魅力です。

金の先物取引

金の先物取引とは、将来のある時点で金を今現時点の相場での購入を予約するという取引方法です。

例えば、今現在での金価格が1キログラム500万円であり、2キログラムを1年後のある時点で購入する予約をしたとしましょう。

つまり1年後のある時点で金2キログラムを1,000万円で購入する予約を行ったと言う事になります。

この場合、1年後の予約した購入時期に金価格が1キログラム1,000万円に高騰していたとしても、2キログラムを1,000万円で購入することができるという訳です。その場で売却すれば、1,000万円の利益になります。

一方で、1年後の予約した購入時期に金価格が1キログラム400万円に下落していたとしても、2キログラムを1,000万円で購入しなければならないため、200万円の損をしてしまうことになります。

このような仕組みで金の取引を行う方法を先物取引と呼びます。

将来のある時点での金相場を読む必要があり、損失も出てしまう可能性が非常に高いハイリスクハイリターンの投資方法です。

経験のない初心者にはおすすめできない投資方法と言えるでしょう。

金のCFD

CFDとは、Contract For Differenceの略であり、差金決済取引という意味です。先物取引と基本的な仕組みは同じ方法です。

しかし、証拠金と言う一定の金額を支払う事で、自分の所有する資金以上の金額の投資を行うことができるのが先物取引との大きな違いであり、金のCFDの最大の特徴です。

一方で、自分の所有する資金以上の損失を被ってしまうこともあるので、ハイリスクハイリターンの投資方法と言えます。

そのため、初心者が経験なしに行える投資方法ではありません。

また、金は「価値の保全」に優れた投資方法ですが、この金CFDは「金の売買差益で儲ける」ことを目的とした投資方法なので、堅実な資産運用を行いたいという方には、おすすめはできない投資方法です。

金は意外と手軽にできる投資方法

金は数百万円以上のまとまった資金がないと買えないイメージがありますが、純金積立などを使えば、月々1,000円という少額から資産を金に変えていくことができます。

意外とハードル低く投資を行うことが可能です。

金投資は「価値の保全」という点で優れた投資方法なので、金投資で積極的に儲ける投資方法はおすすめできませんが、もしもの時のために資産の数パーセント程度を金で持っておくといった保険のような意味で少額金に変えて保有しておくのは良いと言えます。

また、金は株式や通貨、債券と違い現物資産であるため、資産という重みをしっかりと感じることができるという意味でも少額でも金を持つということは意味があることだと思います。