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2018年3月7日

金投資詐欺に引っかからないために!知っておくべき金投資のリスクヘッジ方法

金投資で詐欺に引っかからないために
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大石武@個人投資家・ファイナンシャルラボ代表

大石武@個人投資家・ファイナンシャルラボ代表

普段は個人投資家として活動しつつ、「日本人の金融リテラシーを向上させる」ことを使命として投資教育メディア『ファイナンシャルラボ』を運営しております。山口県下関市出身。

金投資詐欺と聞いて真っ先に思い浮かぶのが、1980年代に起きた豊田商事事件だと思います。

豊田商事は、ありもしない金地金への投資を促し、現物は客に渡さずに証券を渡すという形式でお金を集め続けました。

そして、集めたお金の一部を配当金として投資者に渡し信用を得ていったのです。

客は自分が預けたお金を豊田商事が金に変え、運用し利益をあげているものだと思っていましたが、そういった金の運用実態はなく、ただ「お金を右から左へ流し続ける」というい典型的な証券詐欺手法で金投資詐欺を行なっていました。

豊田商事事件の被害総額は約2,000億円とも言われるほど大きな事件であり、未だにTVなどで取り上げられることもあります。

そのため、金投資に対して胡散臭いイメージがあるという方も多いのではないでしょうか。

実は、豊田商事事件から30年以上がたった今でも金投資に関する詐欺は実際に起きています。

2016年には、関西地域で被害者総数約260人、被害総額6億円という規模の金投資詐欺が明らかとなりました。

このように、まだまだ金投資に関する詐欺は少なからず世の中にあるという事、そして騙される人がいるという事をこの事件は表しています。

金は「価値の保全」として使われてきた事から、「有事に強い金」「守りの投資」として人気があります。

しかし、そういった人気を逆手に取った詐欺が少なからずあるというリスクを金投資をやる上では必ず知っておく必要があります。

本記事では、金投資詐欺が現在どのような形で行われているのか、また、金投資詐欺に騙されないためにはどうすればいいのかについてご紹介いたします。

金投資詐欺の典型的な手口とは?

金投資詐欺の典型的な手口が、ポンジ・スキームと呼ばれる詐欺手法です。

これは今から約30年前に豊田商事が行なっていた手口です。

実は30年たった今でも、金投資の詐欺手法はほとんど変わっていません。

ポンジ・スキームとは、一言で言えば「お金を集め続け、流し続ける」という自転車操業的な手法です。

例えば、まず営業マンが自宅を訪問し「出資したお金を金に変えて運用し利益をあげます。

あげた利益を出資者に配当金という形式でお渡しします」という謳い文句で出資を促します。

集めたお金を投資するというのが本来の証券会社ですが、詐欺会社の場合、このように集めたお金の一部をそのまま配当金と偽って別の出資者に渡します。

そうする事で配当金をもらった出資者は「ちゃんと利益があがっているんだ。現に配当金ももらえているし」と信用してしまいます。

このようなサイクルをぐるぐると回し、お金を集め続け、それをそのまま配当金として流し続けるというのがポンジ・スキームの典型的な手口です。

この手法はお金を常に流し続けなければ成立しない手口です。そのため、何らかの要因によってお金の流れが止まると、一気に狂い出します。

配当金の支払いが遅れ始めたり、配当金の支払いがなくなったりしてしまいます。

そこで不審に思った出資者達が騒ぎ立て、この詐欺が明るみになるというのがこの詐欺の典型的な流れです。

今現在横行している金投資詐欺の手口とは?

金投資詐欺の手口の本質はポンジ・スキームからほとんど変わっていませんが、今現在はクレジットカードのショッピング利用枠を使ってこのポンジ・スキームを行ったり、「絶対に儲かります」という謳い文句から「税金対策に使える」などに変化していたりと、時代に合わせて少しずつ変化しています。

近年特に多いのは海外に関する詐欺投資です。

またこういった詐欺案件には必ずと言っていいほど紹介すれば紹介者に紹介料が支払われるなどといったオプションがついてくるのが特徴です。

手口自体はポンジ・スキームですが、やり方がより巧妙になっており、足がつきにくくなってきているというのも特徴の一つです。

「そんな詐欺なんて引っかからないよ」と思っている人ほど、詐欺に知らぬ間に引っかかってしまう可能性が高いので、金投資を検討しているのであれば十分に気をつけましょう。

また、投資を実際に行うのであれば、その前にしっかりとデューデリ(デューデリジェンスの略。投資を行う前に、その投資対象に投資する価値が十分にあるのか、リスクなどをしっかりと審査すること)しておく必要があります。

金投資詐欺に引っかからないためのリスクヘッジとは?

金投資詐欺に引っかからないためには、投資前にきちんと投資詐欺の手口について知っておくこと、そして投資先について調べることです。

それ以上のリスクヘッジはありません。

例えば、先ほどの海外に関する金投資詐欺については、投資前に投資先の本社に直接行って投資実態を確認したり、海外でしかできない理由などについてしっかりと問い詰めるだけでも大きなリスクヘッジに繋がります。

また、自分自身で判断できない場合には弁護士など専門家に、投資先について調べてもらうのも有効です。

自分自身の大切な資産を投じるので、これくらいの危機感を持って投資先について調べつくすぐらいの気持ちが大切です。

また、金投資詐欺に引っかからないために心得て起きたいポイントをいくつかご紹介いたします。

「必ず儲かる」は100%無い

「必ず儲かる」と聞いて、胡散臭いと思わない人はいないと思いますが、信頼を寄せる友人があなたに「必ず儲かる案件があるんだよ。実際俺もこれだけ儲けたからお前もやらないか?」と誘ってきたらどうでしょうか。

半信半疑であっても「友達だから」とのってしまうという方も少なからずいらっしゃると思います。

実は近年横行している海外関連の金投資詐欺については、必ずと言っていいほど、友人を紹介した時の紹介料が設定されている場合があり、営業マン経由ではなく友人経由で詐欺が広まりやすいという傾向があります。

そのため、誰が言って来たとしても、それが親族であったとしても投資である以上しっかりと投資先について調べるようにしましょう。消費者センターなどにこういった案件の相談事例があがっていないかなども調べると良いと思います。

そもそも金投資は儲ける事が目的の投資としては適していないため、「金投資」「儲かる」という2つのワードだけでも怪しいと思った方が良いでしょう。

自分の余剰資金以上の投資はしない

これは投資をやる上で当たり前の事ではありますが、近年はちゃんとした会社に努めていれば簡単に利用枠が100万程度のクレジットカードを作ることができる時代です。

またクレジットカードには分割払いやリボ払いなど便利な支払いシステムがあり、人に自分の資産以上の出費を促す力があります。

こういった性質を利用して、クレジットカードの利用枠を使って出資を促すという詐欺も横行しているので気をつけましょう。投資を行う際には必ず現金資産で、さらに自分がなくなっても良い程度の資金で行うようにしましょう。

生活資金で行う投資は投資ではなくギャンブル(投機)です。

税金対策という謳い文句に気をつけよう

金投資は実際に税金対策として所得税や相続税の節税にも有効であるという特徴も持っています。

そのため、「必ず儲かりますよ」という謳い文句ではなく近年はより堅実に聞こえやすい「税金対策になりますよ」と言って投資を促す業者が多いようです。

確かに税金対策にはなるため、話を鵜呑みにしてしまいがちですが、こういった場合にもしっかりと投資前には投資先について調べるようにしましょう。

金投資詐欺に引っかからないためにしっかりとデューデリをしよう

金投資は自分で資産を保有するために、自分から有名な地金商や大手商社で金を購入したり積立を行うのは良いと言えますが、友人や親族などを含め人から紹介された金投資に関しては、まずは一歩疑って見た方が良いと言えます。

確かに金は「有事の金」と言われるほど価値の保全という点で優秀な投資方法ですし、税金対策にもなります。

また、金の価格は上がり続けているので持ち続けることで利益が出やすいというのもあながち間違っていません。

しかし、いくら言葉が信用できるからと言ってすぐに投資を決めるのは危険です。

たとえどんな場合であっても、投資の前にはきちんと1人の投資家として投資先についての確認や調査は行なってから、投資を決めるようにしましょう。

また、海外関連のリスクが高そうな場合にはそもそも投資をしないか、投資をしたとしても無くなっても良い現金資産で行うようにしましょう。

決して投資にクレジットカードなど実態のないお金は使わないようにしてください。

そもそも金は利益を取りに行く攻めの投資ではありません。資産を保全する守りの投資です、そもそもハイリスクハイリターンをわざわざ取りに行く投資ではないので、その点もしっかりと認識しておくようにしてください。