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2018年3月7日

金投資は本当に安全なの?知っておくべき金投資の4つのリスク

金投資は本当に安全なの?知っておくべき金投資の4つのリスク
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大石武@個人投資家・ファイナンシャルラボ代表

大石武@個人投資家・ファイナンシャルラボ代表

普段は個人投資家として活動しつつ、「日本人の金融リテラシーを向上させる」ことを使命として投資教育メディア『ファイナンシャルラボ』を運営しております。山口県下関市出身。

金投資は「全世界共通で価値が認められており、無くならない」という信用リスクの低さが最大の特徴と言えます。

そのため資産を増やすための攻めの投資、というよりはいざという時に資産がなくならないように保全する守りの投資と呼ばれます。

しかし、いくら守りの投資と言っても、100%安全である訳ではありません。

投資なので損失を被るリスクが少なからずあるという事も知っておく必要があります。

本記事では、金投資を行う上で知っておくべきリスクと、金投資の安全性について詳しく解説いたします。

知っておくべき金投資の4つのリスクとは?

金投資には大きく分けて次の4つのリスクが存在します。

  • 金の価値変動リスク
  • 金の盗難リスク
  • 為替変動リスク
  • 金利上昇リスク

金には株式投資や通貨、債券など他の投資と違って配当や利子が原則つかないため、金の価格変動と現物資産であるが故の盗難(保管)に関するリスクのみを考えておけば良いと思われがちです。

しかし、金の国際価格はドルで決められているという事や、金利がつかないという事から為替変動によって金の購入価格が日々変動してしまうというリスクや金利の変動によって他の商品に投資をした方が良い状況になってしまうというリスクが発生してくるという事も頭に入れておく必要があります。

先ほど紹介した4つのリスクそれぞれ、どのようなリスクなのか、また、どのようにリスクヘッジしていけば良いのかを次に詳しく解説していきます。

金の価値変動リスク

金の価値は常に変動しています。

次のグラフは1978年から現在までの金の価格の推移を表したグラフですが、株式や通貨などと同様に常に金相場は変化しています。

金投資_推移

【参考元:三菱マテリアル株式会社GOLDPARK「金価格チャート(1978〜現在)」

そのため、このグラフの金相場の推移を見ると、中長期的な目線では上昇傾向にあることがわかります。一方で短期目線で見てみると、所々で価格が下落しています。

例えば、1gが5,000円の時に金を購入し、1年後の1gが4,700円に下落した時に売却してしまうと1gにつき300円の損失が発生してしまいます。

このように日々変化する金相場によって購入や売却のタイミングによって損失を被る可能性があるというリスクをしっかりと考慮して、購入時期や売却時期を検討する必要があります。

中長期的に見れば金は上昇傾向にあるため、基本的に中長期保有目的で購入することがリスクヘッジにつながります。

また、金は基本的に積極的に儲ける攻めの投資というよりは、資産を保全する守りの投資として非常に優秀です。

そのため、金投資で多く儲けようと考えているのであれば、それは投資先が金でなくても相場が変動するものであればなんでも良いと言う事が言えます。

一方で、日本円が紙切れになってしまった時などもしもの際の保険として資産を金に変えて保有すると言う方法が一番金に関しては適しています。

そのため、長期的に見て金の価値が上がっていることや、金投資が守りの投資として優秀であるという点から、長期保有がこの金の価格変動リスクの一番のリスクヘッジにつながると言えるでしょう。

金は長期保有することによって税金対策というメリットもありますので、そういった意味でも金は長期保有前提で購入するのがベストだと言えます。

為替変動リスク

金の国際取引価格はドルで決まっています。

そのため、ドルと円の為替変動によって購入価格や売却価格も大きく変動してしまいます。

例えば、1ドル90円という円高の時に金を購入すると、安い価格で金を購入することができます。

一方で円高の時に金を売却すると安い価格で金を売却することになってしまい損をしやすくなってしまいます。

これを考えれば、円高の時に金を購入するのが一番安く金を手に入れることができるという事になります。

短期売買を考える場合には、さらにこれに金相場の細かい変化を予想していく必要がありますが、長期保有を考えている場合には、長期的に見て金の価格は上がっているため、できるだけ円高の時に金を購入するだけでリスクヘッジにつながります。

また、売却を考えるのであれば円安の時に売却するのがベストです。

このようにもし金の購入や売却を考えているのであれば、金相場の価格だけではなく、ドルと円の為替相場の変化もしっかりチェックしておくようにしましょう。

金利上昇リスク

金には株式投資や通貨取引(FXなど)、債券などとは違い配当や利子など保有するだけで新しい利益を生み出す事が原則としてありません。

そのため、投資によって「儲ける」と言う事を積極的に考えるのであれば金利上昇リスクというものを考える必要があります。

例えば今現在(※2018年現在)のような低金利時代であれば、あまり意識的に考えなくても問題ありませんが、今後仮に高金利の時代になったとすれば、金ではその高金利の恩恵が受けられないので、他の投資商品を購入した方がより多く儲けを出すことができます。

これが金利上昇のリスクです。

もしもの時の為の「資産価値の保全」と言う目的で金投資を考えている場合には、そもそもこの金利上昇リスクは考える必要がありません。

金の損壊・盗難リスク

金は現物資産です。

そのため、金地金や地金型金貨を購入して手元で保管しておく場合には、金が傷つかないように、また盗難にあわないように保管方法に注意を払う必要があります。

保管するのが不安だという方の多くは貸金庫や、購入した業者の保管サービスを利用したりするのが一般的です。

しかし、それらの利用には定期的な保管コストがかかってしまうため、金の価値がそのコスト分定期的に上がって行かない限りは、保有し続ける限り損をしてしまうリスクが出てきてしまいます。

一方で自宅で保管する場合には、傷つけることによって金の価値が下がってしまったり(地金型金貨の場合には、傷つくとプレミアムという手数料込みで売却することができなくなってしまい、プレミアム分損をしてしまいます)盗難によって一気に損失を被ってしまうリスクがありますので、しっかりとした金庫を購入するなど保管方法に注意する必要があります。

このように、金を自分で保有・管理するのか、どこかで預かってもらうのか、その費用などもしっかりと計算に入れておかないと、思わぬ損をしてしまうリスクがありますので、注意しましょう。

なぜ金投資が安全と言われるのか?

金投資は安全とよく言われますが、その最大の理由は金もつ全世界共通の資産性と信用リスクの無さにあります。

例えば日本円は日本という国がなくなると紙切れ同然になってしまいますが、金は日本という国がなくなっても価値は無くなりません。

また、例えば日本経済が大きく傾いた場合、日本円の価値は大きく下がりますが、金の価値はほとんど変化しません。リーマンショックなど世界的に大きく経済が落ち込んだ時にすらも金の価値はほとんど変化しませんでした。

このように通常通貨や株式などが持つ信用を失うことにより価値が失われるという信用リスクが無いという点も金投資が安全と言われる理由の一つです。

むしろ、「有事に強い金」と言われるように、世界情勢や世界経済が揺らいだ時に通貨や株式など信用リスクのある資産は価値が下がりますが、金は価値が高騰する傾向があります。

このような点から金投資は「価値の保全」という意味で安全な投資と言われているのです。

しかし、あくまで「価値の保全」という意味での安全であって、損をしない(リスクがない)という意味での安全では無いので、注意しましょう。

金は株式や通貨同様に毎日価格が変化していますし、為替変動にも影響を受けるので、購入や売却タイミングによっては損をしてしまうリスクがあるということは頭に入れておくようにしましょう。

金投資は「価値の保全」という意味で安全

これまでご紹介してきた通り、金はもしもの際に「価値を保全」するという意味で安全な投資方法だと言えます。

しかし、決して「損をしない、リスクがない」という意味での安全な投資では無いので「安全」の意味を取り違えないように注意しましょう。

投資である以上、損失を被ってしまうリスクは少なからず存在します。

金投資を行う際には、本記事であげたような4つのリスクをしっかり考慮した上で行うようにしましょう。

なお、長期保有で行うことで、そういった4つのリスクに対してリスクヘッジを行うことができるため、金は守りの投資と言う意味でも長期保有で「資産価値を保全する」という目的で行うのがおすすめです。

儲けることが目的であれば金ではなく、別の投資方法の方が向いています。