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2018年2月7日

仮想通貨と法定通貨(普通のお金)の仕組みの違いを解説します

10分でわかる仮想通貨の仕組み_001
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大石武@個人投資家・ファイナンシャルラボ代表

大石武@個人投資家・ファイナンシャルラボ代表

普段は個人投資家として活動しつつ、「日本人の金融リテラシーを向上させる」ことを使命として投資教育メディア『ファイナンシャルラボ』を運営しております。山口県下関市出身。

近年ビットコインの価値高騰により、ますます注目度が増している仮想通貨。

今現在、日本では限られた場所でしか通貨として使用できないため、投資先というイメージが強いと思います。

しかし、2017年4月に施行された通称「仮想通貨法」により、政府によって正式に仮想通貨が円と同様に財産価値のある通貨であると定義された事から、今後電子マネーのように一般的な通貨と同様に使える日もそう遠くはないと言われています。

本記事では、そんな来るべき仮想通貨の時代の到来に備えて、仮想通貨が一体どういうものなのか、どういう仕組みで成り立っているのかについて、分かりやすく解説していきます。

仮想通貨って一体何?

国でもなく、銀行でもなく、インターネット上で発行され、インターネット上で管理されている実態のないお金の事を総称して仮想通貨と呼びます。

インターネット上の貨幣と聞くと真っ先に思い浮かぶのがSuicaやEdyなどの電子マネーだと思います。

電子マネーが一度円などの通貨から交換すると払い戻しができないのに対し、仮想通貨は円などの通貨から交換しても、また円に戻すことができます。

つまり、電子マネーはあくまで貨幣を使わずに決済ができる様に作られた仕組みであって、仮想通貨は円やドルと同じ通貨であるという点に大きな違いがあるのです。

法定通貨(円やドルなど)と仮想通貨の仕組み・3つの違いとは?

円やドルなど国や銀行が発行する法定通貨とインターネット上で発行される仮想通貨には仕組み自体が次のような3つの違いがあります。

  • 通貨管理の仕組み
  • 発行の仕方
  • 発行量と発行ペース

では、それぞれどのように違うのかについて詳しく見ていきましょう。

【法定通貨と仮想通貨の違い1】通貨管理の仕組み

仮想通貨と言えば、2014年に国内最大級のビットコイン交換所を運営していたM社のビットコイン損失問題により「仮想通貨ってセキュリティ的に大丈夫なの?」と噂されていましたが、今現在は国が法律で正式に仮想通貨を通貨として認めるなど、仮想通貨に対する信頼せ性が急激に高まってきています。

仮想通貨がこれほどまでに信頼性を獲得した最大の理由が、仮想通貨が採用しているブロックチェーンという画期的な通貨管理の仕組みにあります。

通常、円やドルなどの法定通貨は、国や銀行などが発行し、すべての取引記録を一括で管理しています。

一方で、仮想通貨は法定通貨のように国や銀行など通貨を一括で管理する中央管理者がいません。

インターネット上で通貨の取引に参加しているすべての人同士がお互いにすべての取引記録を共有し、お互いに管理していくブロックチェーンという仕組みを採用した事で、中央管理者がいなくても取引記録の信頼性を保ちながら管理しているのが仮想通貨の最大の特徴であり、従来の法定通貨との違いです。

ブロックチェーンという仕組みでは、ブロックと呼ばれるある一定期間の取引記録を時系列順に並べてチェーンのように連結させることで台帳を管理しています。

前のブロックと次のブロックで同じ取引記録を共有しており、取引に参加している世界中の人々がオンライン上でブロック内の取引記録に不正が無いかどうか常に整合性を検証していることから、高い安全性を誇っています。

その安全性の高さは、2009年に仮想通貨が誕生してこれまでに一度も偽造やハッキングなど不正問題が起こっていないことからも伺い知ることができます。(ビットコインなどブロックチェーンを採用している仮想通貨に限る)

また、国や銀行が管理する中央集権型の管理方法を取っている法定通貨の場合には、国や銀行の管理システムに不具合があると、そこが管理している取引すべてに影響が出てしまいます。

一方でブロックチェーンの場合には、参加者すべてが取引記録を共有しているため、たとえ1つのシステムに不具合が起きたとしても他の人に影響が及ぶことはありません。

このように法定通貨と仮想通貨では、その管理方法に大きな違いがあるのです。

ブロックチェーンのベースとなる考え方P2P

高い安全性を誇る画期的なブロックチェーンという通貨管理の方法はP2P(ピア・ツー・ピア)という考え方がベースにあります。

P2Pとは、使用者同士が中央管理システムを通さずに、直接やり取りができるネットワークのことです。

例えばyoutubeのような動画共有サービスではユーザーは、youtubeを運営する会社が管理するサーバーに動画をアップし、サーバーを介して動画を共有するという形でサービスを使うことができます。

そのため、ユーザー数が増えれば増えるほどサーバーにかかる負荷が大きくなり、さらに大容量のサーバーが必要になってきてしまいます。

一方でP2Pでは、お互いにサーバーを共有し合い、そこで直接データのやり取りを行います。

これによりyoutubeのように中央集権型で管理していたサーバーへの負荷がそれぞれユーザーに分散し、低コストで運営することができるのです。

このP2Pという考え方は一時期流行ったファイル共有ソフトWinny(ウィニー)やWinMX(ウィンマックス)などで用いられた考え方です。

P2Pネットワーク上で共有された情報はすべてのユーザーに共有されてしまうため、一度共有された情報を回収することは不可能です。

Winny(ウィニー)上ではこのP2Pネットワーク上で違法な音楽、映画データのやり取りが行われていたことから問題視されていたのです。

この情報共有ネットワークの情報共有性の高さを逆に応用し、全ての取引記録を全てのユーザーに共有することで相互監視を行い、通貨としての安全性の向上を実現したのがブロックチェーンなのです。

【法定通貨と仮想通貨の違い2】発行の仕方

通貨管理の方法だけではなく、発行の仕方にも法定通貨と仮想通貨には大きな違いがあります。

通常法定通貨は、国や銀行が金融政策次第で発行します。

一方で仮想通貨はマイニングと呼ばれるブロック生成作業に対する報酬という事でしか新規発行は行っていません。

ブロックチエーンシステムにおいて、前のブロックの取引記録と次のブロックの取引記録の整合性を検証し、新しく次のブロックを生成する作業の事をマイニングと呼びます。

前のブロックと次のブロックの取引記録の整合性を検証するためには、スーパーコンピュータークラスの高い処理能力を持った設備が必要となり、仮想通貨ではこの検証作業(マイニング)を有志に委託しています。

この検証作業を行ない新しいブロックの生成に協力してくれた対価として新しく発行された仮想通貨が支払われ、新しく発行した分市場の通貨流通量が増えるという仕組みになっているのです。

このマイニング作業が日々有志によって行われ、取引記録の整合性が検証され続けているからこそ仮想通貨の安全性は保たれていると言っても過言ではありません。

このように法定通貨は国や銀行によって、仮想通貨はマイニング作業への報酬として新規発行されるという発行の仕方に大きな違いがあります。

【法定通貨と仮想通貨の違い3】発行量と発行ペース

円やドルなどの法定通貨の発行量には特に上限は設けられていません。

しかしむやみやたらと発行し、市場の流通が増えれば増えるほど通貨の価値は下がり、インフレを起こしてしまいます。

そのため、国が定めた金融政策に応じて通貨は随時発行されています。

一方で、仮想通貨の場合には、誕生した時から発行量に上限が存在するものがほとんどです。

世界初の仮想通貨であり、仮想通貨の王様と呼ばれているビットコインでは、2,100万枚が発行上限と決められており、一定のペースで新規発行がされています。

このペースで発行し続けると、2140年にすべてのビットコインの発行が終わるとされています。

このように、発行量と発行ペースにおいても法定通貨と仮想通貨には大きな違いがあるのです。

どんどん増え続ける仮想通貨の種類

今現在はビットコインをはじめ、世界には1,000種類を超える仮想通貨が存在します。

ビットコイン以外の仮想通貨のことを総称してアルトコインと呼びますが、ビットコインとシステムの仕様違いなどによって新しいアルトコインが次々と生まれてきています。
アルトコインの意味についてはこちらの記事で解説しています。

しかし、今現在決済など日常生活において通貨として使われているのはビットコインのみです。
その他のコインは、使用できる場所が限られており、まだまだ通貨としての利便性は低いと言えます。

しかし、今後ビットコインをはじめ多くの仮想通貨が通貨として円やドルと同じようにショッピングなどに使われてくることが予想されます。

来たる仮想通貨時代に向けて、まずは本記事で仮想通貨の基礎知識についてだけでも頭に入れておくと良いでしょう。