広告枠
    FinancialLabTOP > 資産運用について学ぶ > 債権 > 個人向け国債とは?メリットやデメリットを分かりやすく解説
2018年2月7日

個人向け国債とは?メリットやデメリットを分かりやすく解説

個人向け国債とは?メリットやデメリットを分かりやすく解説_001
The following two tabs change content below.
大石武@個人投資家・ファイナンシャルラボ代表

大石武@個人投資家・ファイナンシャルラボ代表

普段は個人投資家として活動しつつ、「日本人の金融リテラシーを向上させる」ことを使命として投資教育メディア『ファイナンシャルラボ』を運営しております。山口県下関市出身。

少子高齢化によって、年金の受給年齢が年々遅くなったり、将来的に年金が支払われなくなるとまで言われています。

そのため、これからは国だけに頼るのではなく、各個人がそれぞれ将来に向けての資金準備をしていかなければならない時代です。

しかし、資金を準備する方法は多岐にわたります。

どの方法が一番いいのかわからず、また資産運用に対する怖さから、結局一番馴染みのある定期預金をしているという方も多いのではないでしょうか?

そんな資産運用初心者におすすめなのが個人向け国債です。

個人向け国債は国が発行する債権(いわゆる約束手形)が国債であり、定期預金よりもリスクが少なく、定期預金よりも安全に良い利率で運用することができます。

実は、個人向け国債は皆様が思っているほど難しいものではありません。

今回はそんな個人向け国債の種類や活用するメリット、デメリット(リスク)などを解説していきます。

個人向け国債とは?

個人向け国債とは、日本国が個人投資家向けに発行している債券です。

簡単に言えば政府にお金を貸すことで受け取れる借用書で、1万円から購入することができます。

購入した金額に応じて、半年に一回金利を受け取ることができるという資産運用方法です。

国債の発行は国の法律に基づいて行われており、利子及び元本の支払いは国が責任を持って行っています。

そのため国債は国が潰れない限り、銀行が運営する定期預金よりもローリスクで資産運用ができるという点が最大の特徴です。

預金と何が違うの?

利用者側から見ると、利息が受け取れる点、満期が来た時に払い込んだ金額が戻ってくる点、基本的に元本保証な点など、個人向け国債と定期預金はよく似ています。

しかしこの2つには異なる点が大きく3点あります。

まず1点目の違いは「仕組み」です。

個人向け国債は、国が個人から借金をしてその証として国債を発行しています。

一方で、定期預金は個人が銀行にお金を預けています。

預け先はもちろんのこと、定期預金と国債は仕組み自体が全く異なっています。

2点目の違いが、「安全性」です。

銀行には、破綻した際、1000万円までであれば預金したお金が守られるという仕組みがありますが、それ以上の金額になると無くなってしまう可能性があります。

その点、個人向け国債であれば、日本という国が破綻しない限り、お金は守られることになります。

普通に考えれば、日本が破綻した場合、銀行はすでに破綻している可能性が高いため、個人向け国債に預けた方がより安全と言えるでしょう。

3点目の違いが、「中途換金制度」です。

個人向け国債は発行から一年経てば中途換金することができます。

その場合、ペナルティーとして受け取った利息の2回分を返却する必要があります。

よって個人向け国債を中途換金すると、戻ってくる元本からこのペナルティー分を差し引いた金額が戻って来ますが、元本割れにはならないように国が保証してくれています。

一方、定期預金では、中途解約すると預入時にさかのぼって中途解約利率という大変低い金利を適応されてしまいます。

中途解約する可能性がある場合は、定期預金よりも個人向け国債の方が良いかもしれません。

個人向け国債の種類

個人向け国債には満期や金利が異なる「10年変動金利型」「5年固定金利型」「3年固定金利型」という3タイプが存在します。

これらどのタイプも最低年利0.05%の金利が国によって保証されています。

それぞれ金利や制度が違うため、状況や金利等の変化に合わせて柔軟に組み合わせを変えるのがベストです。

では、それぞれどのようなタイプの個人向け国債なのかについて詳しく解説していきます。

10年変動金利型

このタイプは、満期が10年間で、金利の動きに応じて半年ごとに利率が変わります。

そのため時期によって受け取る利子の金額が変わってきます。

5年や3年固定金利型に比べると金利が高い傾向にあるため、10年間預けておくことを決めている人にはより資産を増やす事ができるという点からおすすめです。

金利次第になりますが、10年も持たず途中換金をすることが決まっているならば、途中換金ペナルティーを避けて、5年や3年固定金利型にした方が良い場合もあります。

しかし、どんなに金利が下がったとしても最低0.05%の年率は保証されています。

5年固定金利型

このタイプは満期が5年間で、発行時に設定された金利が満期まで変わりません。

この設定される金利の最低は0.05%です。

状況にもよりますが、期間が5年間と決まっている時には、10年変動金利型を持って途中換金してペナルティーを取られてしまうよりも、5年固定金利型を利用した方が良いと言えるでしょう。

3年固定金利型

このタイプは満期が3年間で、発行時に設定された金利が満期まで変わりません。

この設定される金利の最低は0.05%です。

状況にもよりますが、例えば期間が4年と決まっている際に、10年変動や5年固定などで途中換金をしてペナルティーを取られるよりも、3年固定金利型を利用した後、1年間は預金するなどが良いケースもあります。

個人向け国債に投資をするメリット

個人向け国債のメリットとして、まず挙げられるのが信頼性です。

銀行に預けた場合、もし銀行が破綻したときに1,000万円までしか保証はしてもらえません。

一方で、個人向け国債は、国が破綻しない限り投資した金額は返って来ます。

また、安全性が投資の中で一番高いことは個人向け国債を活用する最大のメリットと言えるでしょう。

最低金利が0.05%と保証されているため、元本割れをすることがなく、損をすることがありません。

現在銀行金利は平均して大体0.01%ほどです。

それを考慮すると、個人向け国債は最低でも0.05%はあるため、銀行にそのまま置いている方にとっての、乗り換え先としてとても良い資産運用方法と言えるでしょう。

さらに、個人向け国債は投資から1年間経てば、預金のように途中換金することができます。

その際にはペナルティーとして直近二回分の利息を持って行かれてしまうものの元本は割れませんが預金のように急にお金が必要になった時にも対応することができます。

このように安全性や信頼性という点で個人向け国債はメリットがとても多い投資先だということがわかります。

個人向け国債に投資をするデメリット

個人向け国債のデメリットとしてまず挙げられるのが、お金が増えにくいということです。

安全性が高く、リスクが少ないというメリットはあるものの、株式投資などのように突然大きな利益が得られることはありません。

金利も現在は銀行より高いとはいえ、そこまで多くはありません。

また、中途換金が原則投資後1年間経たなければできないため、1年間経たない間に必要になった際、お金を換金できないこともデメリットと言えるでしょう。

1年以上使わずに塩漬けしておく予定のお金で無い限り、きちんと計画を立てておく必要があると言えるでしょう。

リスクは少ないが利益も少ないのが個人向け国債

個人向け国債は、10年変動型、3年・5年固定型の全てが、利率こそ少なくとも他の投資に比べてリスクが少なく、元本割れの可能性が投資の中で最も少ない資産運用方法です。

最低金利が0.05%と設定されており、マイナス金利下でも安定的に資産を増やすことができます。

また、定期預金よりも利率が高い上、1年経てば中途換金もできるため、定期預金の乗り換え先として非常におすすめです。

そういった点で「資産運用が怖い」と感じてしまう方や、資産運用が始めてという初心者の方はまずは個人向け国債から運用を検討してみましょう。