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2018年2月7日

低金利時代に注目される個人向け国債とは?買い方やメリットなど解説

資産運用として個人向け社債を活用するメリットとデメリットとは?_001
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大石武@個人投資家・ファイナンシャルラボ代表

大石武@個人投資家・ファイナンシャルラボ代表

普段は個人投資家として活動しつつ、「日本人の金融リテラシーを向上させる」ことを使命として投資教育メディア『ファイナンシャルラボ』を運営しております。山口県下関市出身。

現在、国内のメガバンクの定期預金の金利は現在0.01%と横並び状態が続いています。

それは、たとえ大口定期預金であっても変わりません。

金利0.01%では、100万円を預けて1年後に100円しか増やすことができません。

比較的金利の高いネット銀行でも0.1〜0.2%程度です。

そんな低金利時代を生き抜くための定期預金に変わる資産運用方法の1つとして、知っておきたいのが個人向け社債です。

個人向け社債の利率は、満期期日まで比較的短期のものでも、高金利です。

そのため、条件の良い個人向け社債は、発売からほどなく売り切れてしまうほどの人気があります。

本記事では、そんな定期預金の変わりに活用したい、個人向け社債についてご紹介いたします。

個人向け社債とは?

そもそも社債とは、企業が資金調達のために発行する債券の事です。

企業が、お金を集めるための借金をしているという言い方もできるでしょう。

社債は、通常、法人向けに1億円などの高額な単位で売られていますが、この低金利の時代に広くお金を集めたい企業は、個人向けにも社債を発行するようになりました。

個人向け社債は、個人で購入しやすいよう、10万円から100万円単位など比較的低い金額で、販売されています。

社債は、償還期間や定期的に支払われる利子が決められており、満期期日までに、定期的に支払われる利子をうけとり、満期日に額面金額が戻ってくるという商品です。

基本的には償還期間が長い方が利率は高いことが多く、国債の金利に上乗せするという形で社債の利率は決まるため、国債などに比べて高めの利回りが社債の魅力です。

また、社債は、安定的な、信用度の高い企業なら元本割れのリスクは低いという点も特徴であり、個人向け社債の魅力の一つです。

個人向け社債の買い方

社債は証券会社に口座を作り、証券会社を通して購入します。

企業によっては、直接購入することもできますが、多くは債券の発行元企業が、販売する証券会社を指定しているので、その証券会社に口座を作って、購入するのが一般的です。

しかし、どの企業の社債も、同じ証券会社から購入できるわけではありません。

また、購入は申し込み順になるため、購入を申し込んだからといって必ず買えるという訳でもありません。

企業がいつ社債を発行するかは、その時にならないと分かりませんので、名の知れた、よく社債を取扱っている証券会社に口座を作って入金しておき、発行されたときに、すぐ申し込めるようにするというのもひとつの手です。

株式と社債の違い

企業がお金を集める方法として、「株式」を発行するという方法があります。

企業の株式を保有するというのは、その発行元の企業のオーナーになるということです。

オーナーとしての割合は微々たるものであったとしても、企業にお金を貸しているのではなく、出資しているということになります。

そのため、株式は、満期の期日もありませんし、元本を必ず返してもらえるものでもありません。

その企業の株価が上昇すれば、キャピタルゲイン(値上がり益)を得ることができますし、企業から利益の一部を配当金として得られたりもします。

株の値動きの幅は広いので、大きく儲かる可能性もあれば、株価が購入時より下がることも多々あります。

損をしたとしてもその時点ですぐ手放すのか、再び株価が上昇するまで保有するかは、購入した個人の自由です。

株を持つという事は、企業のオーナーになることなので、その企業の経営が良くなるように、企業に意思表示することもあります。

つまり、株主総会に出席し、議題に対して「もの申す」議決権が与えられているのです。

一方で、社債は、発行元の企業の借金です。

事前に決められた償還期限があり、一定の利率の利息が約束されています。

期日が来れば、元本は戻ります。

まれに、企業が債務不履行になり、元本割れしてしまうケースもありますが、株価の下落ほど頻繁には起こりません。

株式の保有者と違い、社債の保有者が企業の経営に対して、何か意見を言う権利もありません。

また、株式の値動きは激しいので、利益を得たり、損失をなるべく小さく押さえたりするために、すぐさま売却することが必要です。

証券取引所の稼働している時間帯は、証券会社が売買に応じてくれるため、例外はありますが、売却しやすいのが株式です。

そのため株式は、保有するだけではなく、売買も活発に行われることが前提にある商品だと言えます。

一方で社債の場合、市場がそれほど成熟しておらず、償還期日前に換金しようとしても、あまり売買が活発に行われません。

証券会社に買い取りを求めても、不利な価格でしか応じないことも予想されます。

たとえ値下がりしても、発行元企業が倒産などしていない限り、額面金額が戻るため、償還期日まで保有し続けることが前提にある商品だと言えるでしょう。

まとめると、大きく利益を得る可能性も、また、大きく損失を被る可能性もあり、損失も覚悟のうえで購入すべき商品が株式です。

社債は、約束された利率以上の利益はありませんが、定期預金や国債よりは利率が高く、株式とちがって元本割れのリスクも低く、途中で売却しようとしても売りにくい面があり、流動性リスクがあると商品だと言えます。

個人向け社債のメリット

個人向けの債券には、国が発行する国債や地方自治体の発行する地方債もあります。

国債は、ここしばらく固定金利で5年の場合0.05%(最低保証金利)程度です。

安定感はありますが、それほど高くはありません。

地方債は、その商品によって利率や償還期間はいろいろですが、国債よりも高いものが一般的です。

国債は国が返還を約束しているため、信用度は全資産運用の中で一番高いのが魅力です。

地方債も地方自治体が発行していることから、国債に次いで信用度は高いと言えます。

赤字財政の自治体の場合は、発行できないということもありますが、償還期日前の破たんし、元本が割れるということはほぼありません。

なぜなら、国の地方交付税によって財源は確保されているからです。

それに対し、個人向け社債は、国債に一定の利率が上乗せされますので、利率が高いのが特徴です。(※参考情報:オリックスが昨年発行した5年物の個人向け社債は、利率は年0.415%でした。)

ただし、発行元の企業の信用度は、国ほど安定していないので、格付投資情報センター(R&I)や日本格付研究所(JCR)など外部格付け会社などの信用力の格付けを目安にし、発行元の企業の信用度を確認するなどの対応は必要です。

安定的な企業の社債を選べば、償還日まで定期的に決まった利率分の利子を受け取り、償還日には額面の金額が戻ってきます。

個人向け社債のリスク

魅力的な個人向け社債ですが、注意すべき点もあります。

いくら信用度が高い企業でも、デフォルト(債務不履行)する可能性が全くないわけではありません。

デフォルトすると、額面の数割しか戻ってこない場合があります。

信用度が低い企業の社債は、利率が高い傾向がありますが、その場合は期間があまり長くないものの方がいいでしょう。

また、償還期間の途中で手放したくなった場合、それほど自由に売却できません。

多くは社債を購入した時の証券会社に買い取ってもらうことになります。

しかし、買い取り価格は低くなります。

できれば、償還日まで保有するようにしましょう。

また、社債は、企業の都合で発行されます。

いつ発行されるのか分からないため、事前に計画をたてて、購入できるものではありません。

多くの場合、大手証券会社などに口座を作り、発売情報を得られるようなメールマガジンに登録の手続きをとったりして、買い逃しのないように備える必要があります。

なぜなら、条件のよい社債であればあるほど、発売後、すぐ売り切れてしまうためです。こうした売買タイミングや売りにくいという点も個人向け社債のリスクと言えるでしょう。

個人向け社債の選択肢の1つ

個人向け社債は、同じ個人向けの債券である国債や地方債に比べると、元本の保証は確実ではありません。

そのため、発行元の会社の信用リスクをしっかりと調べ、判断することが大切です。

中には、ジャンク債という信用度の格付けが低い企業の利回りが高く、債務不履行(デフォルト)の可能性も高い、ハイリスクハイリターンの債券も出回っていますので、利率のみを判断材料とせず、選びましょう。

個人向け社債は、投資商品としては、株式などに比べると、ローリスクローリターンであり、頻繁に売買するものではなく、一度購入したら満期まで保有することが前提となっています。

個人向け社債は、購入するとき、発行元企業の信用度に注意することさえクリアできれば、この低金利時代を生きるみなさんにとって、資産運用する際の魅力的な選択肢のひとつが個人向け社債となるでしょう。